計測器実習の学習効率を大幅に高めるネット管理ソリューションを発売:テスト/計測(1/2 ページ)
テクトロニクスは2015年5月、教育現場での計測器実習の学習効率を高める「計測器ネットワーク管理ソリューション」を発売した。1台のPCから、最大400台の計測器を一元管理できる。
学生の不正も許さない!
テクトロニクスは2015年5月12日、大学などの教育現場で行われる計測器を用いた実習の効率を高める「計測器ネットワーク管理ソリューション」を発売した。最大400台の計測器をネットワークに接続し、1台のPCから管理できるシステムで、多くの時間と手間を要した実習前の計測器設定を短時間で行える。
計測器の使用方法や計測器を使用したエンジニアリングを教える大学などの教育現場では、実習内容に応じて事前に計測器を設定する必要がある。少人数、少数の計測器を使用する実習では問題にならないが、数十台の計測器を使用した大人数での実習などであれば、1台1台の計測器の設定を指導者が手作業で行わなければならず、手間が掛かった。また、実習中に、誤って操作を行ってしまった場合もその都度、指導者が実験台(テストベンチ)に出向き、指示/再設定を行う必要があり、効率的な実習を阻害する要素となっていた。
ネット接続により一元管理
今回、テクトロニクスが開発した計測器ネットワーク管理ソリューション「TekSmartLab」は、テストベンチの計測器をネットワーク接続し、指導者の手元のPCで一元的に監視、管理できるもの。テストベンチごとに配置するネットワークアダプタ(製品名:TBX3000A)と、指導者のホストPC上で動作する管理ソフトウェア(製品名:TSL3000B)からなる。
ネットワークアダプタは、内蔵のUSBポートを介して、テクトロニクス/ケースレー製のオシロスコープ、任意波形/ファンクションジェネレータ、デジタルマルチメータ(DMM)、電源と最大4つの基本計測器を接続可能。ホストPCとは有線LANの他、オプションのUSBタイプのWi-Fiアダプタを用いて無線LANで接続される。
ホストPCからは、接続された計測器に対し、設定ファイルを一括で設定できる他、リアルタイムで計測器の稼働状況を確認することができる。「近日にもソフトウェアアップグレードを実施し、電源のオンオフや接続状況に加えて、各計測器の波形画面もホストPCで確認できるようになる予定」(テクトロニクス)とする。
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