Googleの次の狙いはスマートシティ、「Sidewalk Labs」を設立:企業動向(1/2 ページ)
Googleの次なるプロジェクトは「スマートシティ」のようだ。同社は、センサーや無線技術などを使って都市生活をより便利にすべく、Sidewalk Labsという新企業を設立した。
IoT(モノのインターネット)はもはや、単にモノをインターネットに接続するだけのものではなくなってきている。実際にデバイスの接続を実現するには、政治や経済、技術などの各分野の足並みをそろえる必要がある。
Googleは、さらに多くのモノを接続していかなければならなくなるだろう。今のところはまだ成長途中の段階にあるが、今後、既に着手している市場の枠を超えて、洗練された接続技術が求められるようになる。そこで同社は2015年6月10日(米国時間)、都市生活の改善に取り組む新企業Sidewalk Labsを立ち上げた。
“To a hammer, everything is a nail.(ハンマーしか持っていないと、すべてのものがクギに見える)”ということわざがあるように、Googleのようなインターネット技術企業にとっては、あらゆるものが接続すべき対象に見えるのかもしれない。
GoogleのCEO(最高経営責任者)であるLarry Page氏は、Google+に投稿したコメントの中で、「Sidewalk Labsは、生活費や移動手段の効率化、エネルギー消費などといったさまざまな課題を解決するための都市技術を開発・提供することにより、全ての都市市民の生活を向上させることを目指す」と述べている。
エネルギー消費を効率化するには、デバイスを接続してモニタリングする必要がある。交通手段を効率化するには、自動車と道路センサーを接続して、自動化しなければならない。Sidewalk Labsは、センサーやソフトウェア、ユビキタスな接続性を利用することにより、市民の活動やリソースをリアルタイムで監視するための基盤を構築できるよう、サポートを提供するという。スマートシティプロジェクトの実現に向け、Googleが進むべき道のりとなるだろう。
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