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Qualcommのシェアを奪うMediaTek中国のLTEベースバンドチップ市場(2/2 ページ)

台湾MediaTekが、LTE市場においてシェアを伸ばしている。特に、中国メーカーとの長年にわたる強力な業務提携を武器に、中国ではQualcommのシェアを奪っていくとみられている。

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成長の余地がある中国市場

 Strategy Analyticsによると、スマートフォン市場は今後も拡大し続ける見込みだという。その売上高は、2015年には15億米ドルだが、2017年には17億米ドルまで増加するとみられる。Strategy AnalyticsのアナリストであるNeil Mawston氏は、2015年7月1日付のレポートの中で、「現在、全世界のスマートフォン市場の成長をけん引しているのは、中国とインド、米国だ。しかし、2017年までにはインドが米国を追い抜き、世界第2位のスマートフォン市場になるだろう」と述べている。

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 中国では、世界中で販売されているスマートフォンの大半が製造されている。そのため、LTEベースバンドチップ市場をけん引するQualcommなどの半導体メーカーは、戦略的目標として中国に焦点を定めている。Qualcommの後には、MediaTekやSpreadtrum Communications、Samsung Electronics、Marvell Technology Group、Intelなどが続く。Strategy Analyticsによると、中国上海に拠点を置くSpreadtrumは、2015年第1四半期の同市場において売上高シェア7%を獲得し、世界第3位の座に就いたという。

 Kundojjala氏によれば、Spreadtrumは、SamsungやLenovo、Huawei、HTCなどの携帯電話機メーカーのデザインウィンを勝ち取ったことにより、3Gベースバンドチップ市場でもMediaTekを追い越して、世界第2位の座を獲得している。

 Strategy Analyticsのアナリストは、「SpreadtrumにはLTEアプリケーションプロセッサがあるため、LTEベースバンドチップ市場でもシェアを拡大することができるだろう」と述べている。

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