AppleはiPhoneへの興味をどう維持する?:iPhone 6s発表間近!(1/2 ページ)
Appleの新製品発表会が、あと十数時間後に迫っている。おそらく、新型「iPhone」は名前に“s”が付くだけで、デザインはそこまで変わらないだろう。そうであれば、iPhoneに対する消費者の興味をいかに維持できるかが、Appleの腕の見せどころになってくる。
Appleが2015年9月9日(米国時間)、米国カリフォルニア州サンフランシスコにおいてメディア向けイベントを開催する。新しいハードウェアとソフトウェア、サービスの他、新型「iPhone」の発表が行われるとみられる。
Appleは近年、製品発表を行う会場として「Yerba Buena Center for the Arts」を使ってきたが、今回のイベントは、それよりもはるかに規模が大きい「Bill Graham Civic Auditorium」で行われる。Appleに詳しい観測筋によると、その会場の大きさから、Appleが今回のイベントを極めて重要だと考えていることが分かるという。
Appleは、新型iPhoneとして、「iPhone 6s(仮称)」と「iPhone 6s Plus(仮称)」の2機種を発表するとされている。Apple関連の情報を提供しているサイト9TO5Macによると、これら2機種は、12メガピクセルのカメラと4Kビデオ、次世代プロセッサ「A9」、最新の感圧センサー「Force Touch」を搭載したディスプレイ、セルフィー(自撮り)用の前面フラッシュなどを搭載するという。
関心を維持するには課題も多い
米国の市場調査会社であるForrester Researchでアナリストを務めるFrank Gillett氏は、電話インタビューの中で、「iPhoneはAppleにとって、最大の収入源だ。このため同社は、次世代iPhoneに対する興味を維持することに力を注いでいる」と述べている。
Gillett氏は、「そのためには、課題も多い。iPhoneの外観のデザイン変更は、2016年以降の予定だと考えられる。これまでの慣例に基づき、iPhoneの機種名に“S”の文字が追加されただけで見た目がほとんど変わらないのであれば、どうやって消費者の興味を維持することができるのだろうか」と疑問を呈する。
同氏は、「Appleは、ハードウェアの高速化とiOSの性能向上、カメラの高性能化を実現することで対処するようだ。また、『Apple Watch』の性能を高めることによって、iPhoneの魅力をさらに磨き上げていくだろう」と述べている。
Appleは、Apple Watch向けに新しいベルトを用意しているという。さらに、間もなく発表されるスマートウォッチ向けOS「watchOS 2」は、iPhoneとApple Watchの相乗効果を一段と高められるだろう。同時に、Apple Watchは、Apple Watch専用のアプリを使うことで、より独立して使えるデバイスになっていくかもしれない。
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