DialogがAtmelを46億米ドルで買収:またまだ続く半導体業界再編(1/2 ページ)
Dialog Semiconductor(ダイアログセミコンダクター)は、46億米ドル相当の現金と株式でAtmel(アトメル)を買収すると発表した。
英Dialog Semiconductor(ダイアログセミコンダクター)は2015年9月20日(英国時間)、46億米ドル相当の現金と株式でAtmel(アトメル)を買収すると発表した。買収により、モノのインターネット(IoT)市場でのさらなるシェアを獲得を目指す。
Dialogは、Appleなどのハイエンドスマートフォン向けに電力管理チップを販売している。一方、米国サンノゼに本社を置くAtmelは、さまざまな種類の民生/商用ハードウェアに処理能力をもたらすマイコンに注力している。
DialogのCEOであるJalal Bagherli氏は、この買収によって2〜3社のスマートフォンメーカーに依存してしまっている状況を打破できるようになると述べた。さらにBagherli氏は、買収を通じてAtmelの顧客と製品ラインを得ることで、Dialogはコネクテッドカー、ウェアラブル機器、その他のIoT関連機器の主要なプレイヤーになることができると主張した。
この買収は半導体ビジネスにおける一連の買収シナリオを踏襲している。それは、成長の鈍化によってある企業の株価が下がり、他の企業は製品ラインと販売力の合併による利点を見いだすというものだ。
相次ぐ半導体業界の再編
2015年5月、Avago TechnologiesはBroadcomを370億米ドルで買収することに合意した他、IntelはAlteraを167億米ドルで買収することを明らかにしている。Atmelも、売却先を探しているとの臆測が浮上していた*)。
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