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自動運転車、完全な実用化は2020年か「VPU」など新たな市場も活性化(2/2 ページ)

米国のアナリストによれば、完全な自動運転車は2020年までに市場に投入される可能性が高いという。そうなれば、VPU(Video Processing Unit)など比較的新しい市場が活性化される可能性がある。

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「VPU」など新たな市場も

 現在の自動車には、運転補助機能のための多くのカメラが搭載されていて、新たな種類のVPU(Visual Processing Unit)も誕生している。Gwennap氏は、「これは全く新しい分野で、シリコンバレーでも数多くの企業がこの分野の開発を手掛けている」と述べ、その一例としてCadenceのライバル企業であるSynopsysの名前を挙げた。

 同氏は、「これらのカメラが収集するあらゆる視覚データを解析しなければならないが、それは標準的なCPUでは難しい。VPUは、大量の画像データを基に地図を描き出すために設計されている」と説明した。

 さらに、自動運転車の価格が普通車よりも1万米ドル高くなるのは「たくさんのカメラと処理能力が必要なためだ」と付け加えた。

 半導体業界の強化に必要な次なるステップについて尋ねると、Gwennap氏は「ネットワークチップのベンダーの転換」と回答した。同氏は、「Applied Micro Circuitsは、買収に向けて準備を整えているようだ。また、BroadcomやFreescale Semiconductor、Marvell Technology Groupは、ネットワークチップ部門をスピンアウトする可能性がある」と述べている。

 「Avago Technologiesが過去に部門の細分化を行ってきたことを考えると、Avagoが、例えばBroadcomのNetLogic事業部門を切り離す可能性はあるかと思う。100米ドルクラスのプロセッサやBroadcomのハイエンドEthernetスイッチなどは、Avagoのビジネスモデルには合っていない。(NetLogic部門を切り離すとしたら)Qualcommなどが買収するかもしれない」(同氏)。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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