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東京コスモス無線部門が独立、モノワイヤレスに無線モジュール「TWE-Lite」を継承(1/2 ページ)

東京コスモス電機のワイヤレス事業部門は2015年10月21日、東京コスモス電機から分社独立し「モノワイヤレス」として営業を開始した。従来、国内に限っていた事業領域を海外へも拡大させ、成長を目指す。

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基本方針変えず

 東京コスモス電機のワイヤレス事業部門は2015年10月21日、東京コスモス電機から分社独立し「モノワイヤレス」(英文表記:MONO WIRELESS)として営業を開始した。モノワイヤレスは、東京コスモス電機ワイヤレス事業部の主力製品だった無線モジュール「TWE-Liteファミリ」*)とその関連サービスを引き継ぎ、販売/サポートを継続して実施。TWE-Liteファミリの製造については、モノワイヤレスが東京コスモス電機に製造委託する形で継続される。

*)関連記事:1円玉より小さいZigBee対応無線モジュール、通信距離は1km(EDN Japan)
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 「ユーザーからみれば、これまでと何も変わらないだろう」。これまで東京コスモス電機ワイヤレス事業部ゼネラルマネージャーを務め、新会社モノワイヤレスの社長に就任した齋藤弘通氏は事業の継続性を強調する。


無線モジュール「TWE-Lite」。13.97×13.97×2.5mmサイズで、2.4GHz帯無線通信に対応する

 「主力のTWE-Liteファミリの継続供給はもちろん、TWE-Liteファミリの特長である“簡単にワイヤレスセンサーモジュールを実現できるソフトウェア”の提供など、サポート面もこれまでと変わらず展開できる。逆に、これまで以上に、充実したソフトウェア、サポートを提供していく予定だ」と語る。

 可変抵抗器(ポテンションメーター)や車載電装品を展開する東京コスモス電機の中で、ワイヤレス事業部は異質の存在だった。家電や通信機器、自動車といった大手メーカーとの取引きが当たり前の中で、IoT(モノのインターネット)デバイス向けの無線モジュールを手掛けるワイヤレス事業部の主な顧客は、中小規模のメーカーであり、さらには、メイカーズと呼ばれるような個人も多い。齋藤氏は「電子部品/電装品事業とはビジネスのカタチが大きく違った」と振り返る。

 そうした中で、東京コスモス電機は、成長著しい電装品事業に注力する方針を打ち出し、各事業に応じた最適な経営が行えるよう、新規事業として育ててきたワイヤレス事業を分離独立させることを決定。モノワイヤレスの設立、営業開始に至ったわけだ。

“モノを無線でつなぐ”


モノワイヤレスのブランドロゴ

 こうした経緯からも「事業方針が大きく変わるということはない」と言い切る。「IoTの時代を見据え、より簡単に、より安く、無線対応機器を開発するソリューションを提供するという基本方針はこれまで通りだ。モノワイヤレスという社名は、“モノを無線でつなぐ”という基本方針に由来している」とする。

 TWE-Liteファミリは、“超低消費電力”、“小型サイズ”、そして“電波がよく飛ぶ”をコンセプトに開発した13.97×13.97×2.5mmサイズで2.4GHz帯無線モジュールをベースにさまざまな形状のモジュールやオプションアンテナをそろえる製品群。独自の通信プロトコルやアプリケーションソフトが無償で提供され、年間1億円規模の売上高を誇る。

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