万能コネクタ「U.2」の概要:福田昭のストレージ通信(20) SSDインタフェースの現在(2)(1/2 ページ)
今回は、SSDインタフェースのフォームファクタの中でも、最近注目を集めている「U.2(ユー・ドット・ツー)」と、「M.2(エム・ドット・ツー)」を紹介する。この2つは、しばしば混同されてきたが、明確に異なっている。
複雑で分かりにくいフォームファクタ
前回に続き、「フラッシュメモリサミット(FMS:Flash Memory Summit)」から、SSD(Solid State Drive)インタフェースの最新動向に関する講演の概要をご報告する。講演者は、IntelでDirector of Technology InitiativeをつとめるJim Pappas氏。講演のタイトルは「Annual Update on Interfaces」である。
前回の末尾では、PCIe SSD本体のフォームファクタを3種類、紹介した。SSD本体ではなく、SSDインタフェースのフォームファクタは3種類どころではない。もっと数が多く、かつ複雑な様相を呈している。コネクタにはプラグ(ストレージ側)とレセプタクル(ホスト側)があり、プラグとレセプタクルが1対1に対応しているとは限らない。そのことが、インタフェースのフォームファクタをさらに複雑なものにしている。
3種類のインタフェースに対応したU.2コネクタ
フォームファクタで最近になって注目を集めているのが、「U.2(ユー・ドット・ツー)」である。U.2のレセプタクル・コネクタは、ストレージに関する主要な3種類のプラグを全て、装着できる。具合的には、PCIe 3.0(4レーン)のプラグ・コネクタ、SATAのプラグ・コネクタ、SASのプラグ・コネクタをU.2のレセプタクルに挿入可能である。いわば「万能のコネクタ」ともいえる。
講演者のPappas氏は、U.2の冠が付いたドライブや部品などの一覧をスライドで示した。「U.2ドライブ」や「U.2 SSD」、「U.2コネクタ」、「U.2バックプレーン」、「U.2ケーブル」、「U.2ホスト・コネクタ」などがある。
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