IoTによる200mmファブの復活――SEMIが語る:SEMICON Japan 2015の開催も間近(1/2 ページ)
SEMIジャパンは2015年11月26日、SEMIジャパン代表の中村修氏による、半導体関連の市場動向や展示会「SEMICON Japan 2015」に関する説明を行う記者発表会を東京都内で開催した。
SEMIジャパンは2015年11月26日、半導体関連の市場動向や展示会「SEMICON Japan 2015」に関する説明を行う発表会を東京都内で開催した。SEMIジャパン代表の中村修氏より、半導体関連の市場動向と200mmラインビジネスの変化が説明された。
2006年と同じ水準の生産能力に
中村氏は、「IoTによって裾野が広がったことにより、多様なデバイスのニーズが増えてきている。特に最先端の300mmファブのノウハウを用いて、低コストで高品質に生産できる200mmラインビジネスが盛り上がりを見せている」と語る。SEMIの調査によれば、200mmファブの工場数は2014年以降において右肩上がりで伸びている。
また、ファウンドリによる200mmシリコンウエハーの生産能力も、2014年に1度は減少したが、2015〜2016年は順調に増加している。既存ファブの拡張も進むとともに、2013〜2017年で200mmファブが新しく22件も開設される予定であるのも特徴的だ。
2016年の半導体製造装置市場は4%増か
中村氏は、シリコンウエハーの出荷面積についても言及し、「2015年第3四半期(7〜9月)の出荷面積は、同年第2四半期(4〜6月)から4.1%減少する形となった*)。第3四半期に関しては、アメリカと韓国が調子が良い。日本はややスローダウン感はあるが、2016年も4%成長すると見込んでいる」と語った。SEMIは今後も、それぞれのカテゴリーに応じた統計データを展開していくとしている。
*)関連記事:2015年第3四半期のウエハー出荷面積、4.1%減へ
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