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アブダビ、GLOBALFOUNDRIESを売却か政府系ファンドのMubadala Development

アラブ首長国連邦(UAE) アブダビの政府系ファンドであるMubadala Developmentが、GLOBALFOUNDRIESの売却を検討していると報道された。

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 Bloombergが匿名筋の情報として伝えたところによると、アラブ首長国連邦(UAE) アブダビの政府系ファンドであるMubadala Developmentが、GLOBALFOUNDRIESの全部ないしは一部を買収する可能性のある複数の組織と会談を行ったという。さらに、Bloombergは、取引が進展すれば、GLOBALFOUNDRIESは150億米ドルもしくは200億米ドルで売却される可能性があるとも伝えたが、潜在的なバイヤーの名前については1つも明らかにしなかった。

 一方で、2015年9月には、中国の国営投資銀行を監督するHua Capital Managementが、協力の可能性をめぐりGLOBALFOUNDRIESに接近したとも報道されていた。

 アブダビの財政は現在、石油価格の崩壊により圧力を受けている。そうした中、UAEはMubadalaを含む国有企業を売却する可能性を検討している。石油は2010年から2014年にかけて1バレル当たり100米ドルを上回る価格で取引されていたが、2015年中の取引価格は1バレル40米ドル強まで下落している。

ウエハー製造施設の計画は永久凍結でも

 アブダビは2009年、AMD(Advanced Micro Devices)の製造事業を引き継ぐことで半導体製造分野に進出した。2010年1月には同事業をシンガポールに拠点を置くChartered Semiconductorと合併している。一連の動きの背景として、アブダビが石油から離れて経済を多様化することや、半導体製造分野に参入することがあったが、アブダビにウエハー製造工場を建設する計画は、永久に凍結されてしまったようだ。

 近年、GLOBALFOUNDRIESは14nm FinFETプロセスを適用したチップの製造において、Samsung Electronicsと提携してきた*)。また、GLOBALFOUNDRIESの欧州拠点では、22nm FDSOI(完全空乏型シリコン・オン・インシュレータ)プロセスを強力に推進している。

*)関連記事:サムスンとGLOBALFOUNDRIESが14nmチップで提携、2014年内に製造開始へ

 GLOBALFOUNDRIESの売却は、一筋縄ではいかないだろう。ただ、同社が米国ニューヨーク州やドイツ ドレスデン、シンガポールに保有する製造施設に関心を寄せる複数の組織にとっては都合のよい話かもしれない。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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