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スマートロック「Akerun」が自動ドアにも対応へ鍵のいらない世界はすぐそこに?(1/2 ページ)

スマートロック「Akerun」を提供するフォトシンスは、Akerunで使用しているモジュールを自動ドア内部に搭載し、認証されたスマートフォン(以下、スマホ)を持って近づくだけで、人の操作を必要とせずに自動ドアを解錠できる「Akerun Entrance」を発表した。

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 スマートロック「Akerun」を提供するフォトシンスは2015年12月3日、Akerunで使用しているモジュールを自動ドア内部に搭載し、認証されたスマホを持って近づくだけで、人の操作を必要とせずに自動ドアを解錠できる「Akerun Entrance」を発表した。

 Akerunとは、スマホで専用のアプリを用いることで、鍵の開け閉めができるデバイス/サービスである。鍵の開け閉めだけでなく、スマホで家族や友人と鍵のシェアを行ったり、ドアの利用履歴を確認できたりすることも特長だ。今使用されている鍵を取り換えることなく、工事/工具不要で取り付け可能という。

スマートロック「Akerun」のデバイスとその利用イメージ図。デバイスの大きさは、68×118×41mmで、重さは200g。バッテリーは2年持つとしている (クリックで拡大) 出典:フォトシンス

 スマホとAkerunの通信は、Bluetooth Low Energy(BLE)を利用して行われる。2015年4月からAkerunの展開が始まり、現在は1万弱の機器が普及。他にも、インターネット経由でドアの開け閉めが可能になるゲートウェイ「Akerun Remote」と「Akerunオンライン鍵管理システム」、アプリを立ち上げなくてもスマホを機器に近づけるだけでドアの施錠/解錠ができる「Akerun Touch」が提供されている。

左=ゲートウェイ「Akerun Remote」。「Akerunオンライン鍵管理システム」と合わせることで、インターネット経由でドアの開け閉めが可能になるという/右=「Akerun Touch」。Akerunアプリを立ち上げなくても、スマホを機器に近づけるだけで、ドアの施錠/解錠ができるとしている (クリックで拡大)

全ての鍵がAkerun1つで収まるように

 2015年4月の提供開始以降、各種メディアでも取り上げられ注目を集めたAkerunだったが、そこにはAkerunだけでカバーしきれない問題があった。例えば、マンションやビル内の玄関ドアにAkerunが取り付けられていたとしても、エントランスにオートロックがある場合は、結果的に鍵を持ち歩いたり、ドアホンで来訪者に応対したりしなければいけなかったのだ。同社の社長である河瀬航大氏は、「全ての鍵がAkerun1つで収まる必要があった」と語る。そこで開発されたのが、Akerun Entranceである。

左=フォトシンス社長の河瀬航大氏/右=自動ドア上部に組み込むモジュール。暗号化におけるアルゴリズムを工夫したことで、セキュリティが強固になっているという (クリックで拡大) 出典:フォトシンス

 Akerun Entranceを導入することで、鍵の権限を持った人がドアに近づくと、スマートフォンがBLE通信を行い、Akerunのアプリが解除信号を自動ドア内部に搭載されたモジュールに送信。解除信号を受け取ったモジュールが自動ドアの解錠を行うことで、人の操作を必要とせずに、自動ドアのオートロックを解錠可能にするという。


「Akerun Entrance」の仕組み (クリックで拡大) 出典:フォトシンス

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