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センサーを加えた3本柱で日本に臨むリテルヒューズ回路保護部品におけるグローバルリーダー(1/2 ページ)

回路保護部品を中心に展開する米Littelfuse(リテルヒューズ)は2015年10月から、回路保護部品、電力制御部品とともに3本柱の1つであるセンサー製品の取り扱いを日本で本格化させている。同社日本法人 社長の蝦名悟史氏に、センサー製品を展開する狙いや今後の展開について話を聞いた。

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3つの大きな展開

 Littelfuseは1927年に創立し、米国・シカゴに本社を置く。ヒューズを作る会社としてスタートし、従業員は世界35カ所の拠点で8000人に及ぶという。「現在は、回路保護部品、電力制御部品、センサー製品の3本柱で展開している」と蝦名氏は語る。2014年の売り上げは、前年度比12.4%増の8億5199万米ドルである。


Littelfuseの3つの大きな展開 (クリックで拡大) 出典:Littelfuse

 Littelfuseの歴史は大きく3つに分けられる。1927年の設立から1990年の終わりまでは、ヒューズに特化してバリエーションを増やした時代といえる。2000年以降は、ヒューズのような過電流保護素子だけでなく、過電圧保護素子といった回路保護部品にもフォーカスしている。2010年からは、回路保護部品の単品ではなくユニットとして展開する電力制御部品事業とセンサー製品を加えた3本柱としてスタートした。

 蝦名氏は、「過電圧保護素子やセンサーといった新規事業を1から作るのは、なかなか骨が折れるし、顧客の認知を得るにも時間がかかる。そのため、当社はM&Aを積極的に取り入れてきた。2000年以降は、過電圧保護素子やセンサーの専業メーカーを傘下に入れて規模を増やした期間である」と語る。直近でも、2015年11月にTE Connectivityの回路保護関連事業の買収に合意したと発表している。


回路保護部品、電力制御部品、センサー製品別にみた売り上げ (クリックで拡大) 出典:Littelfuse

 2014年の売り上げを市場別にみると、エレクトロニクス市場が全売上高の48%を占める。続いて、自動車向けが38%。充電マネジメント向けが14%となっている。製品別でみると、回路保護部品が66%、電力制御部品が20%、センサー製品が14%である。蝦名氏は、「センサーや電力制御部品によって、会社の底上げがされつつある」と語る。

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