ザイリンクス、28/20nm製品の売上高過去最高:2015年4月〜2016年3月の業績を発表(1/2 ページ)
Xilinx(ザイリンクス)は、2016会計年度第4四半期(2016年1〜3月)と2016会計年度(2015年4月〜2016年3月)の業績を発表した。28nm及び20nm製品の売上高が過去最高となった。
Xilinx(ザイリンクス)は2016年5月、2016会計年度第4四半期(2016年1〜3月)と2016会計年度(2015年4月〜2016年3月)の業績を発表した。28nm及び20nm製品の売上高が過去最高となった。2017会計年度第1四半期(2016年4〜6月)の売上高見込みは、前四半期実績に対してほぼ横ばいと予想する。
2016会計年度第4四半期の業績は、売上高が5億7100万米ドルとなった。前四半期比、前年同期比とも1%の増加である。純利益は、1億4500万米ドル(希釈株1株当たり利益0.54米ドル)となった。この結果、2016会計年度では、売上高が22億1000万米ドルとなった。前年度比7%の減少である。純利益は5億5100万米ドル(同2.05米ドル)となった。
Xilinxの社長兼CEO(最高経営責任者)を務めるMoshe Gavrielovは、「新製品の勢いは2016会計年度第4四半期も継続した。20nm製品の売上高は2500万米ドルを大幅に上回り、28nm製品ファミリーの売上高は過去最高水準に達した」とコメントを発表した。
また、「2016会計年度は無線通信分野向け売上高が不安定だったものの、ザイリンクスは、3世代続けて競合他社に先駆けて市場に製品を投入してきた。これにより、PLD分野において大きなシェアを獲得することができた」と分析。さらに、「2004年に配当プログラムを開始して以降、11年連続で配当を増加させることができた」とも語った。
2016会計年度第4四半期の売上高を地域別にみると、欧州が前四半期比で18%増と大きく伸ばした。この結果、欧州の構成比は21%となり4ポイント向上した。日本は売上高が8%減少した。構成比は1ポイント下がり9%と1ケタ台になった。応用市場別では、放送、民生機器/車載向けが前四半期比で6%増加した。通信/データセンター向けは横ばいであった。
2016会計年度第4四半期の売上高を製品分野別にみると、UltraScale+、UltraScale、7シリーズ、Spartan−6製品ファミリーなど「ニュープロダクト」と呼ぶ分野が、前四半期に比べて3%増加、その構成比も2ポイント上昇して49%を占めた。Virtex-6、Virtex-5、CoolRunner−II製品ファミリーなどの「メインストリームプロダクト」も堅調で、4%の増加となった。
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