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秒速500MBで画像を圧縮できるソフト、従来比1/25:IoT/M2M展
東芝情報システムは、「第5回 IoT/M2M展」(2016年5月11〜13日/東京ビッグサイト)で、画像認識ソフトウェア「CVNucleus」シリーズの高速画像圧縮/伸張ライブラリを展示した。
東芝情報システムは、2016年5月11〜13日に東京ビッグサイトで開催された「第5回 IoT/M2M展」で、画像認識ソフトウェア「CVNucleus」シリーズの高速画像圧縮/伸張ライブラリを展示した。2016年年3月に発表したソフトウェアである。
並列処理SIMDを
同ソフトウェアは、JPEG 2000と同等の圧縮率を維持しながら、圧縮速度450〜550Mバイト/秒、伸張速度180〜250Mバイト/秒の高速性を実現。オープンソースの従来品と比較して、圧縮時間は25分の1、伸張時間は10分の1となったとしている。
処理時間の短縮によって、高精細画像のリアルタイム処理やシステムの省電力化が期待できる。利用用途としては、リアルタイム性が求められる監視カメラやニュース配信、また、映像のアーカイブ化での活用を考えているとした。説明員は「IntelのCPUを有効活用して、並列処理を行ったことで、高速性を実現できた」と語る。
現在、対応OSはWindows、対応CPUはx86のみ。2016年度中には、Linux、ARM、2017年度中にはAndroid、各種GPUと、対応OS、対応CPUを広げていく予定だ。
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