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IoT機器向けマルチプロトコルSoC、Sigfox対応へワイヤレスジャパン2016(1/2 ページ)

シリコン・ラボラトリーズは、「ワイヤレスジャパン2016」(2016年5月25〜27日/東京ビッグサイト)で、IoT機器向けマルチプロトコルSoC「Wireless Gecko EFR32」シリーズを展示した。

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 シリコン・ラボラトリーズ(以下、シリコンラボ)は、2016年5月25〜27日に東京ビッグサイトで開催されている「ワイヤレスジャパン2016」で、2016年2月に発表したIoT機器開発向けマルチプロトコルSoC「Wireless Gecko」シリーズを展示した。

 Wireless Geckoは、ARM Cortex-M4コアを持つ32ビットMCUに、ワイヤレス機能を追加。最大出力19.5dBmの2.4GHz/サブギガヘルツのRFトランシーバー、最大256Kバイトのフラッシュメモリ/最大32KバイトのRAM、ハードウェアの暗号化機能などを搭載した。プロトコルに応じて、3つのラインアップをそろえている。


「Wireless Gecko EFR32」シリーズ (クリックで拡大) 出典:シリコンラボ

 1つは、Wi-SUNなどの独自プロトコルをサポートした「Flex Gecko」である。同社日本法人社長の深田学氏は、「現在、Sigfoxサポートに向けて開発を行っている」と語る。Sigfoxは、ISM帯域トランシーバーを利用したIoTネットワークで、データレートは低く、12バイトのデータしか送れないため写真や動画の送信には向いていない。

 しかし、消費電力が非常に少なく、通信距離が長いため、橋の老朽化や家電製品などをセンサーで見守るといった用途に向いているという。

Bluetoothは、モジュールも展開

 2つ目は、独自プロトコルに加えて、Bluetooth Smart通信をサポートした「Blue Gecko」である。Blue Geckoは、SoCだけでなくモジュールの提供も開始している。


Bluetooth対応モジュール製品一覧。「BGM111」「BGM113」が「Blue Gecko」のモジュールである (クリックで拡大)

 深田氏は「モジュールはSoCと比較すると若干高いが、RF設計/認証/テストをせずに済むため、開発期間を短くできる。早く市場に出して、売れることが分かったらSoCに変えたいといった顧客も多い。当社は、そのニーズに対応できる」とした。

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