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2016年Q1のスマホ市場、中国勢8社がランクイン出荷台数ランキング上位12社のうち

IC Insightsによると、2016年第1四半期(1〜3月)のスマートフォン出荷台数ランキングでは、上位12社中8社が中国メーカーとなった。そのほとんどが、前年に比べて出荷台数を大きく伸ばしている。

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中国勢が多数ランクイン

 米国の市場調査会社であるIC Insightsが2016年6月9日に発表したレポートによると、2016年第1四半期(1〜3月)のスマートフォン市場では、上位12位のうち8社を中国に拠点を置くスマートフォンメーカーが占めたという。そのうちHuaweiとOPPO、Xiaomiの3社は、トップ5にランクインした。

2016年Q1(1〜3月期)のスマートフォンメーカーランキング
2016年Q1の順位 2015年の順位 社名 2015年の出荷数 2016年Q1の出荷数 2016年の出荷数予測 2016年/2015年成長率
1 1 韓国Samsung Electronics 3億2290万 8150万 3億2000万 ▼1%
2 2 米Apple 2億3160万 5160万 2億2500万 ▼3%
3 3 中国Huawei 1億480万 2890万 1億3500万 29%
4 8 中国OPPO 5000万 1610万 7700万 54%
5 5 中国Xiaomi 7070万 1480万 7500万 6%
6 10 中国vivo 4050万 1430万 6000万 48%
7 6 韓国LG Electronics 5970万 1350万 5700万 ▼5%
8 7 中国ZTE 5620万 1170万 5600万 0%
9 4 中国Lenovo 7400万 1090万 5500万 ▼26%
10 9 中国TCL 4450万 890万 4400万 ▼1%
11 14 中国Meizu 2020万 550万 2600万 29%
12 17 インドMicromax 1440万 500万 2500万 74%
    その他 3億4050万 7730万 3億4500万 1%
    合計 14億3000万 3億4000万 15億 5%
出典:IC Insights

 これまで、複数のレポートで「中国のスマートフォン市場は減速している」と報告されている。今回IC Insightsが発表したランキングは、これらのレポートと矛盾するように思えるが、中国が半導体産業への取り組みを強化してきたことが反映された結果となった。IC Insightsは、「中国のスマートフォン市場が減速していることに加え、中国のスマートフォンメーカーは主に中国の顧客向けに販売しているため、中国のスマートフォンメーカーの2015年の販売台数は大きく減少した」と述べている。

 例えば、中国のCoolpadは、2015年のスマートフォン販売台数が2550万台で、売上高は44%減少した。一方、Xiaomiは、2015年の売上高は16%増加したが、好調だった2013年と2014年に比べると成長率は鈍化している。同社の2015年のスマートフォン販売台数は7100万台で、目標としていた1億台には届かなかった。

 Samsung ElectronicsとAppleは、スマートフォンの総出荷台数で他社に大きく差をつけているが、両社の2016年の総出荷台数はわずかに減少すると予想されている。IC Insightsは、「今回ランクインした中国企業8社のうち5社は、2016年の出荷台数が2015年と比べて少なくとも5%増加する見通しだ」と予想している。

 IC Insightsは、2016年のスマートフォン出荷台数の成長率は二極化されると予想している。上位12社のうち7社は、2016年の成長率は6%以下にとどまると予想される一方で、その他5社は29%以上の増加を記録すると予想している。

 ソニーとMicrosoft、Coolpadは、2016年通年のトップ12ランキングからは脱落すると予想される。これら3社の2016年第1四半期のスマートフォン販売台数は、それぞれ340万台、230万台、400万台だった。Microsoftは、2016年後半にスマートフォン以外の携帯電話機事業を売却する方針を発表しているが、同社のスマートフォン「Lumia」の2016年の出荷台数は1500万台以下にとどまる見通しだ。

 インドのMicromaxは、同ランキングに初ランクインした。一方、中国のGioneeは、2016年第1四半期の出荷台数が480万台とわずかな差でランキング入りを逃した。

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