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パラメーター解析、テスト設定時間を大幅短縮サポート動画を内蔵、操作習得の負担を軽減(1/2 ページ)

テクトロニクスは、セットアップ時間の短縮など測定作業の効率を高めることができるパラメーターアナライザー「ケースレー4200A-SCS型」を発表した。

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新たなGUI搭載、直観的な操作を可能に

 テクトロニクスは2016年8月30日、セットアップ時間の短縮など測定作業の効率を高めることができるパラメーターアナライザー「ケースレー4200A-SCS型」を発表した。測定器の使い方に熟知していない有機デバイスの研究者などでも比較的容易に操作できるようにした。

 4200A-SCS型は、現行の「4200-SCS型」をベースに開発した。パラメーターアナライザーは、I-V(電流−電圧)特性、C-V(容量−電圧)特性など、電子デバイスの電気的特性評価を行うための計測システムである。既に測定器の性能は物性的な限界まで近づいているという。

 そこで同社は、現行モデルの測定性能を維持しつつ、セットアップなど測定作業の時間短縮や操作性を向上させることができる機能を強化、拡充した新製品を開発した。これにより、セットアップに要する時間を最大50%節減できるとともに、より直観的な操作が可能になるという。また、4200A-SCS型と組み合わせて用いる4チャネルC-V/I-Vマルチスイッチモジュール「ケースレー4200A-CVIV型」も同時に発表した。C-VとI-Vの測定を簡単に切り替えることができる。切り替えるごとにキャリブレーションの必要もないという。


ケースレー4200A-SCS型(左)とケースレー4200A-CVIV型(右)の外観

 4200A-SCS型は、マニュアルがなくても直観的に操作できるよう、新たなユーザーインタフェース「Clarius」を開発し搭載した。パラメーター解析のエキスパートにとって使いやすい機能はこれまでのようにサポートしつつ、未経験あるいは経験の少ない技術者にとっても使いやすく、習得時間もはさほど要せず比較的簡便に操作できる機能を新たに追加した。

 4200A-SCS型を用いると、「Select」「Configure」「Analyze」と3ステップで、測定に必要な設定から複雑な解析まで行うことができるという。最初の「Select」画面では、テストやプロジェクト、デバイス、プローバー制御など、事前に用意された450以上のライブラリーから測定に必要な項目を選択。指でドラッグアンドドロップすると、テストプランを簡単かつ迅速に構築することができる。テストシーケンスを実行することも可能となる。

新たなユーザーインタフェース「Clarius」の「Select」画面の表示例 (クリックで拡大) 出典:テクトロニクス

 「Configure」画面では、必要に応じて画面を切り替え、主要パラメーターと全パラメーターの設定/変更を行うことが可能である。印加する信号など各端子の設定パラメーターをひと目で確認することもできる。「Analyze」画面では、全てのテスト履歴を自動的に保存できる。このため、データ保存前に次の実行ボタンを押すことでデータが上書きされ、古いデータを喪失するなど、誤操作によるリスクを軽減することができるという。重要な測定データは3段階でレーティングできる。測定した日付やファイル名、レーティングなどによるフィルタリングも可能で、データの検索を容易にした。

新たなユーザーインタフェース「Clarius」の「Configure」画面と「Analyze」画面の表示例 (クリックで拡大) 出典:テクトロニクス

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