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CEATECの「IoTタウン」、初出展ばかりで面白い金曜日までだよ!(2/3 ページ)

CPS/IoTの展示会として開催されている「CEATEC JAPAN 2016」(2016年10月4〜7日/千葉市幕張メッセ)。生まれ変わったCEATECで、主催者が特別企画として展示しているのが「IoTタウン」である。本記事では、初出展となる企業を中心に、IoTタウンの様子を画像で紹介する。

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タカラトミー


タカラトミーとNTTドコモが共同で開発したお話しロボット「OHaNAS(オハナス)」 (クリックで拡大)

 タカラトミーは、お話しロボット「OHaNAS(オハナス)」などを展示している。オハナスは、スマートフォンやタブレットとBluetoothでつなぎ、意図解釈機能などを持ったNTTドコモのクラウド環境に接続することで、自然な会話が可能になるという。例えば、ニュースや天気の最新情報を教えてくれたり、晩ご飯の献立を考えてくれたりする。

 大手加工食品メーカーのエスビー食品では、オハナスを香辛料売り場に設置。コンシェルジュのような存在として、スパイスの解説やレシピなどを教えるといった取り組みを行っている。

 同社新規事業部のニュートイ企画部マーケティング課で主任を務める北岸洋子氏は、「CEATECを通して、当社の玩具をより知ってもらうと同時に、ビジネスパートナーとして協力していく企業を見つけるということも出展の目的」と語る。


香辛料売り場に設置した「オハナス」 (クリックで拡大)

 他にも、VR(仮想現実)を通じて宇宙旅行を簡単に疑似体験できる「JOY!VR」や、次世代エンタテイメントロボット「Omnibotシリーズ」などが展示されている。


VRで宇宙旅行を簡単に疑似体験できる「JOY!VR」 (クリックで拡大)

豆蔵ホールディングス

 豆蔵ホールディングスは、グループ会社のオープンストリームが開発している迷い猫位置特定サービス「ねこもに」を展示している。ねこもには、同社独自のアルゴリズムにより、飼い猫に取り付けた首輪に内蔵したBluetooth Low Energy(BLE)ビーコンの電波強度から、飼い猫の位置を推定することができるという。

 BLEビーコンからは、距離情報しか算出できないため、飼い猫の推定位置の範囲は円状になる。しかし、飼い主が移動することで距離情報が変化し、新たな推定範囲を算出。最初に算出した推定範囲と、新たに算出した推定範囲の論理積が推定位置となる。このように、飼い主の移動を繰り返すと推定範囲が狭まり、飼い猫の位置を推定できる。

 BLEビーコンの伝達距離は50m。サービス加入者同士でメッセージを送ることができ、迷い猫情報を共有できるといったコミュニティー的な機能も有している。


迷い猫位置特定サービス「ねこもに」のイメージ (クリックで拡大)

「ねこもに」の位置推定方法 (クリックで拡大)

 同社プロダクト事業部の事業企画部で部長を務める笠畑恭一郎氏は、「当社はシステムインテグレーターではあるが、今までと同じやり方では成長が止まってしまうだろう。ねこもにのような新規事業プロジェクトを進めることで、顧客が感じるニーズや課題を自ら体感できる。そうすることで、顧客に大きな付加価値を提供できればと思っている」と語る。

 対応デバイスはiPhoneで、OSはiOS9.1以降となっている。首輪は有償で提供、アプリは無償で提供される。価格は3000円前後を狙うという。2017年春の発売予定だ。

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