「新しいIoTビジネス創出を」 30周年迎えるET展:主催者インタビュー(1/2 ページ)
2016年11月16〜18日、横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜で「Embedded Technology 2016(ET 2016)」「IoT Technology 2016」が開催される。主催する組込みシステム技術協会(JASA)と、企画・推進を行うJTBコミュニケーションデザインに注目点について聞いた。
30周年を迎えるET展
2016年11月16〜18日、横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜で「Embedded Technology 2016(ET 2016)」が開催される。組み込み技術に特化した専門展のET展は、「ツールフェア」との名称で1987年に始まり、2016年で30周年を迎える。
2015年からは、「IoT Technology展」と同時開催するなど変化をみせている同展示会。主催する組込みシステム技術協会(JASA)で次長を務める河合昭利氏と、企画・推進を行うJTBコミュニケーションデザインの清水隆太氏にインタビューを行った。
来場者が前年と比較して11%増加
JASAは、2016年8月に開催したET 2016/IoT Technology 2016の概要発表会で、展示会のコンセプトに1枚の図を挙げていた(下図)。河合氏は、同図の意味について「さまざまな産業で、IoTの時代がやってくる。私たちは、IoTでカギとなるのは組み込み技術と考えている。展示会は、組み込み技術を核としたIoTにおいて、次のビジネスソリューションを示す場にしたい。その思いがコンセプトに込められている」と語る。
IoTをテーマにした展示会は、他にも存在している。最近開催されたばかりのIoT/CPS展「CEATEC JAPAN 2016」(2016年10月4〜7日/幕張メッセ)や、「IoT/M2M展」(2016年10月26〜28日/幕張メッセ)などだ。
河合氏は、これら展示会とのすみ分けについて「他のIoT展は、ICTなども含めた少し広い産業を発信している。その点、ET 2016/IoT Technology 2016は、組み込み技術が核となっている分、新しいビジネスにつながりやすいと考えている」とする。
清水氏によると、2015年からIoT Technology展を開催したことにより、来場者が2014年に比べて11%増加。通信サービスやシステムインテグレーター(SI)関連の新規来場者が増えたという。
30周年を記念したパビリオンも
ET 2016/IoT Technology 2016では、81社が新規出展を行う。初出展企業の顔ぶれをみると、大手半導体メーカーではNXP Semiconductorsとリニアテクノロジーが名を連ねる。アマゾン ウェブ サービス(AWS)ジャパン、日本アイ・ビーエム(IBM)といった大手企業の名前もある。AWSジャパンはIoTプラットフォームの展示を、日本IBMは人工知能「Watson」を活用した取り組みに関する展示を行うという。
また、IoT実現に重要な「センサー技術・センシング技術」「データ活用技術」「IoTセキュリティ」パビリオンを新しく設置。30周年企画として、JASA会員企業を集めた「JASAパビリオン」も設け、関西地区会員など多数の会員企業が初めて出展する。
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