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パナのタフブック、凍っても壊れない新製品悪環境での使用に耐えるタフなPC(1/2 ページ)

パナソニックは、製造や物流、災害現場など、通常のIT機器が使えない環境に役立つ頑丈なモバイルPC「TOUGHBOOK(タフブック)」の新製品「CF-33」を発表。発表会の会場では、氷漬けにしたCF-33を起動させるデモを実演した。

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ディスプレイとキーボードが切り離せる

 パナソニックは2017年7月5日、法人向け堅固モバイルPC「TOUGHBOOK(タフブック)」の新製品「CF-33」の発表会を開催した。会場では、パナソニック コネクテッドソリューションズの樋口泰行氏、坂元寛明氏、上田大氏の他、アルピニストの野口健氏が登壇し、CF-33の魅力を伝えた。


パナソニック コネクテッドソリューションズ モバイルソリューションズ事業部 事業部長の坂元寛明氏(左)、アルピニストの野口健氏(中央)、パナソニック コネクテッドソリューションズ社長の樋口泰行氏(右)。手に持っているのはCF-33(クリックで拡大)

 タフブックは、製造や物流、災害現場など、通常のIT機器が使えない環境向けに開発された頑丈なモバイルPCだ。OSはWindows(Windows 10 Pro搭載)。ラインアップは全5機種あり、5型〜12型までそろっている。1996年に発売された「CF-25」以来、これまで20年の歴史があり、ここ15年間は法人向け堅固PCとして、グローバルシェア1位(60%)の座を独占し続けた。なおパナソニックは、OSがAndroidの「TOUGHPAD(タフパッド)」全4機種も展開している。


タフブックの用途 出典:パナソニック(クリックで拡大)

 パナソニックは今回発表のCF-33を、タフブック20周年を記念するフラグシップモデルとして展開する。アメリカでは既に2017年5月末から販売中だが、日本での販売開始は9月末からだ。パナソニック コネクテッドソリューションズ社長の樋口氏は、「私たちは常に、タフブックユーザーの声を聞き、現場でどう使われるのかを理解しながら、半歩先、一歩先の製品を作り続けてきた。CF-33にも現場の方々のニーズを反映し、フラグシップモデルにふさわしい製品に仕上げた」と語った。

 CF-33は、2013年の発売以来7年間で43万台も売れた「CF-31」の後継機に当たる製品だ。CF-31からは、高さ120cmからの落下耐性、MIL-STD-810Gに準拠した耐振動性、IP65に準拠した防じん防滴性、−10〜50℃の動作可能温度範囲を継承。パナソニックは発表会の会場で、CF-33のタフさを示すためのデモを実施。氷漬けにしたCF-33を起動させ、壊れていないことを示すことで、CF-31の血を引くCF-33の実力を訴えた。

ALTALT 氷漬けになったCF-33の氷を取っていく(左)、氷を取った後、起動させることに成功(右)(クリックで拡大)

 だが、CF-31には欠点もある。重さが3.72kgもあり、持ち運びに向かないのだ。パナソニック コネクテッドソリューションズ モバイルソリューションズ事業部 事業部長の坂元氏によると、「CF-31のユーザーからは、事務所や車内以外でも、つまり作業現場や移動中でも、CF-31を使えるようにしてほしいとの声が上がっていた」という。


パナソニック コネクテッドソリューションズ モバイルソリューションズ事業部 CF-33プロジェクトリーダーの上田大氏

 そこでCF-33では、本体重量を2.76kgに軽量化。さらに、ディスプレイとキーボードを切り離せるデタッチャブル方式を採用し、ディスプレイをタブレットとして使用できるようにした。ディスプレイだけの重さは1.53kgである。CF-33プロジェクトリーダーの上田氏は、「デタッチャブル方式を採用しても、高さ120cmからの落下耐性を維持できるよう、ディスプレイとキーボード接合部の設計に2つの工夫を凝らした」と述べる。

 その1つは保持機構の設計だ。一般的な保持機構は中央部でのみ結合するが、CF-33の保持機構はガード全体でディスプレイをしっかり支える。また、ディスプレイを倒して閉じたとき、凹凸部でディスプレイとキーボードがかみ合う仕組みになっている。これらにより、落下時に衝撃が1部分に偏るのを防いだ。もう1つはロック機構の設計。一般的なロック機構は一方向のロックのみで外れやすいが、CF-33では回転式のロック機構を採用し、落下時の分離を未然に防止した。


CF-33のデタッチャブルを支える2つの工夫 出典:パナソニック(クリックで拡大)

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