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600億円の投資を始めるローム、SiCでトップ狙う6インチウエハーへの移行も開始(1/2 ページ)

ロームは2018年4月10日、SiC(炭化ケイ素)パワーデバイスに関する成長戦略を説明した。2025年に市場トップとなる市場シェア30%の獲得を目指し、累積で約600億円の投資を行う方針だ。

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 ロームは2018年4月10日、都内で事業戦略発表会を開催し、SiC(炭化ケイ素)パワーデバイスに関する成長戦略を説明した。同社は2025年に同市場でトップとなる市場シェア30%の獲得を目指すとし、生産能力向上のため2025年度までに総額で約600億円の投資を行う方針だ。

2025年には23億米ドル程度の市場規模になると予測


東克己氏

 説明会では、同社専務取締役の東克己氏がSiCパワーデバイスに対する市場予測と投資計画を発表した。

 まず、東氏はSiCパワーデバイス市場について今後大きく成長する分野は「オンボードチャージャーをはじめインバーターなどで用いられるxEV(電動車)」とし、その次が太陽光発電などのエネルギー分野、サーバ用電源などのIT分野になると予測する。これら各分野でSiCパワーデバイスの採用が進むことでによって「2025年には23億米ドル程度の市場規模になるのではないか」(東氏)とした。

 また、市場予測についても複数のシナリオに基づいて検討を行っており、「最もコンサバティブ(=保守的)に読んでも約16億米ドル程度。最大で40億米ドル弱」(東氏)の市場規模になると見立てを語った。ここで予測に大きな差が生じる要因として、xEVの社会浸透速度が最も大きいとしつつも、仮想通貨のマイニングに用いるマイニングサーバの需要動向も大きな影響を与えるとしている。

左:最終製品別のSiCパワーデバイス市場予測 右:複数のシナリオに基づいた市場予測結果(クリックで拡大) 出典:ローム

ウエハーからパッケージングまでの一貫生産体制をさらに強化

 東氏は、SiCパワーデバイス領域におけるロームの強みとして、ウエハーからパッケージングまで自社で行う一貫生産体制の構築を挙げ、「結晶成長から自社でやっており、構造、品質、性能で他社と差別化ができている」(東氏)とする。

 同社は2018年3月期で市場シェア20%を獲得する見込みとするが、東氏は「2025年には(シェア)30%まで伸ばし、市場ナンバーワンを狙う」と目標を語った。


SiCパワーデバイス市場の成長戦略 出典:ローム

 この目標達成のため、生産能力を2025年までに現状の16倍まで引き上げる。投資金額は2021年度までに累計で約400億円、2025年度までに約600億円を計画している。この投資金額は2025年に23億米ドルの市場規模となった場合で計画されており、市場がより好調だった場合にはさらなる追加投資も検討するという。


投資計画 出典:ローム
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