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口に出せない介護問題の真実 〜「働き方改革」の問題点とは何なのか世界を「数字」で回してみよう(53) 働き方改革(12)(7/10 ページ)

今回は、介護に関する「働き方改革」の問題点に迫ります。本稿をお読みいただき、政府が声高にうたう「働き方改革」が現実に即しているかどうかを、ぜひ皆さまなりに考えてみてください。

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「老害」問題

 ところが、「高齢化万歳!」と言えない状況を生み出す可能性もあります。このような、高齢者の労働問題として、真っ先に上げられるものが、権力委譲問題です。もっと簡単に言えば「老害」です。

 最近、「パソコンを使ったことがない人」が、わが国のサイバーセキュリティを担当する大臣となったことで、ちょっとした騒ぎになっていますが(著者のブログ)、今回私は、この観点からアプローチをしてみました。

 上記の左図から明らかなように、社長の平均年齢は徐々に上がっています。これは平均寿命が延びているのですから当然とも言えますが、見方を変えれば、権力が高齢化しているとも言えます。

 そして、上記右図に記載しているように、問題なのは、高齢化した社長の会社では利益が上がっていないということです。若い社長の会社の方が圧倒的に利益を出しています。

 これは仮説の粋を出ませんが、ITリテラシーの問題、あるいは取り扱うビジネスの対象(商品(有体物)からサービス(デジタル))への転換があるのではないかと考えています。

 これまで同様、新しいテクノロジー(イノベーション)が登場してきた時、高齢者は、その登場に対して、即座に対応することが難しいのです ―― 実際のところ、IT技術の研究をしている私ですら、娘たちのスマホについての話についていくのが難しいと感じるくらいなのです。

 実際のところ、

―― 私が高齢労働者となったら、必ず若手のイノベーションを妨害する側に立つ

ということについて、私は確信があります(著者のブログ)。



 では今回の最後に、「ブラックボックス」―― 認知症の話をしたいと思います。

 前述した通り、認知症とは、外部から確認できず、内部から何も出てこない『ブラックボックス』であり、発症前に死亡しないかぎり、基本的に100%発症します。そして、認知症となった人から、その人の内面を聞き出すことができません。正直、八方ふさがりの状態です。

 そこで私は、さまざまな文献資料を読んで、推測の上に推測を重ねて、認知症を「幸/不幸」の観点でまとめてみました。

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