Xilinx、データセンター事業でエコシステム拡大に注力:デバイスからFaaSまでを提供(1/2 ページ)
ザイリンクスは2019年3月19日、同社のデータセンター事業戦略について講演やセッションを行うイベント「Xilinx Data Center Acceleration Seminar」を開催した。
ザイリンクスは2019年3月19日、同社のデータセンター事業戦略について講演やセッションを行うイベント「Xilinx Data Center Acceleration Seminar」を開催した。
同イベントの基調講演に登壇したXilinx米国本社のデータセンター事業部でAlveoマーケットデベロップメント担当バイスプレジデントを務めるKen Way氏は「膨大な量の非構造化データや、『ムーアの法則』の減速、AI(人工知能)技術の加速などを考えると、もはや1つのコンピュータアーキテクチャだけで対応することは難しくなっている。そのため、CPUとFPGAなどを組み合わせるヘテロジニアスコンピューティングの時代が到来すると、われわれは考えている」と述べる。
こうした背景で、Xilinxのプラットフォームは、「柔軟に対応できる」とWay氏は強調する。同氏は、Xilinxの強みとして、デバイス、FPGAを搭載したアクセラレーターカード、クラウド上でFPGAを使用するFaaS(FPGA-as-a-Service)を、シームレスに顧客に提供できる点だと述べる。特にFaaSでは、AWS(Amazon Web Service)やMicrosoft、Alibaba、Baiduといった大手データセンター事業者がXilinxのFPGAを採用していて、クラウドやデータセンター分野におけるXilinxの存在感は確実に強くなっているとする。
Way氏は、Xilinxのデータセンター戦略について、「基本的には、エコシステムを拡大していくことが鍵」だと強調した。前述したAWSやMicrosoftといったエンドカスタマーの他、ファームウェアやIP(Intellectual Property)コアを開発するデベロッパーで構成されるエコシステムを強化、拡大していく方針だ。
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