コラム
インフィニオンの狙いは『日本市場攻略』:電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記
先週、インフィニオン・テクノロジー(Infineon Technologies)がサイプレス セミコンダクタ(Cypress Semiconductor)を買収すると発表しました。
インフィニオンの狙いは『日本市場攻略』
先週、インフィニオン・テクノロジー(Infineon Technologies)がサイプレス セミコンダクタ(Cypress Semiconductor)を買収すると発表しました。
半導体業界の大型M&A案件は、一時期に比べ、だいぶんと減り、最近は合意に至るものの破談になるケースも増え、「もう落ち着いていくかな」と思っていた中だったりしたので、余計に驚きました。
同時に、インフィニオンとサイプレスという組み合わせも、かなり意外でした。個人的に、両社は、全くイメージが異なるといいますか、全く対極にあるような印象で、この2社が一緒になるというような想像が全くできていませんでした。しかし、それほど特長の異なるメーカー同士なので、事業の重複がほとんどなく、いろいろな部分で補完関係が見いだされ、そのハマリ具合にも驚かされます。
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Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジー)とCypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は2019年6月3日(ドイツ時間)、InfineonがCypressを約90億ユーロ(約1兆1000億円)で買収することで合意したと発表した。InfineonとCypressは、製品の重複が極めて少なく、自動車領域やIoT(モノのインターネット)におけるエッジ端末領域を中心に“補完関係”にあり、Infineonにとって、Cypressは相乗効果を発揮しやすい相手と言えるだろう。ただし、このところ、半導体メーカー間の大型M&A案件では、規制当局の承認を得られず破談となるケースが相次いでおり、買収が完了するかどうかは、今後の行方を見守る必要がありそうだ。