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長期化が予測される米中貿易摩擦、中国のAI開発に打撃EE Exclusive(1/2 ページ)

米国と中国間の貿易戦争は、長期化が予測されている。米国の独立研究機関East-West Centerでシニアフェローを務めるDieter Ernst氏に、今回の貿易摩擦がAI(人工知能)分野に与える影響などについてインタビューを行った。取材当時、同氏は中国のAI業界の実地調査から帰国したばかりだった。

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 この記事は、2019年6月17日発行の「EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版6月号」に掲載している記事を転載したものです。

※記事を最後まで読むには、EE Times Japan読者登録(無料)が必要です。


 国家間の貿易関係を読み解く場合、現状を客観視して、あらゆる事を歴史的な文脈から考えてみると理解しやすい。そのために、EE Timesは、カナダの国際ガバナンスイノベーションセンター(CIGI:Centre for International Governance Innovation)と米国の独立研究機関East-West Centerでシニアフェローを務めるDieter Ernst氏に話を聞いた。Ernst氏は、長年中国を注視してきた経済学者で、標準規格や知的所有権を中心にした、中国、米国、新興経済国の産業およびイノベーション政策の調査研究で知られる。

 Ernst氏はインタビューの中で、「技術戦争の勃発によって起こる被害は、メディアが想定しているよりもはるかに深刻で長期にわたる可能性が高い」と予想している。

 中国のAI業界の実地調査から帰国したばかりだった同氏は、貿易戦争がAI技術の開発に与えるであろう影響を浮き彫りにした。

米国の対中政策が劇的に変化

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