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超低消費電力SoCで音声ユーザーインタフェースハイレゾ対応のオーディオエンジン搭載(1/2 ページ)

ON Semiconductor(オン・セミコンダクター)は、「ET&IoT Technology 2019」(2019年11月20〜22日、パシフィコ横浜)で、192kHz/32ビットハイレゾ音源に対応した低消費電力のオーディオSoC(System on Chip)「LC823450/82345x」による音声ユーザーインタフェースなどを紹介した。

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 ON Semiconductor(オン・セミコンダクター)は、「ET&IoT Technology 2019」(2019年11月20〜22日、パシフィコ横浜)で、192kHz/32ビットハイレゾ音源に対応した低消費電力のオーディオSoC(System on Chip)「LC823450/82345x」による音声ユーザーインタフェースなどを紹介した。

ETOSベースの音声ユーザーインタフェース向け

 LC823450/82345xは、ICレコーダーや音声プレーヤー用SoCを開発してきた日本のチームが手掛けた製品だ。スマートスピーカーのような大規模な製品ではなく、RTOSベースで、ヘッドフォンなどのヒアラブル機器や生活家電、住宅設備機器などに搭載し音声認識機能を持たせることを目的としているという。1.0Vで動作可能なArm Cortex-M3デュアルコア、32ビットDSPを搭載している。


LC823450/82345xの詳細

 低消費電力が大きな特長であり、LC823450/82345xは2.8mA程度としている。さらに、トリガーモードでも6.4mA程度、コマンドモードでも7.6mA程度に抑えている。説明担当者は、「現在はスマートスピーカーのようにLinuxベースの大規模なものが先行しているが、音声認識は今後より多くのものに搭載され、RTOSベースのものが増えてくると考えている」と話していた。ちなみに、標準的なスマートスピーカーのアイドル状態の消費電力は1.5〜2Wh程度だ。

 また、192kHz/32ビットハイレゾ音源に対応したオーディオエンジンやMP3専用ハードウェア、ヘッドフォン用D級アンプも搭載しており、音声認識しつつ音楽再生をすることも可能になっている。LC823450は1.5Mバイト、LC82345xは4MバイトのSRAMを搭載、説明担当者は、「内蔵メモリであらゆる処理に対応することで、消費電力を抑えられる」としている。LC823450は既に量産中、LC82345xは、2019年12月にリリース予定という。

左=デモで使われたものと同じ評価キット。LC823450が基板の中央下部に、左端にはデジタルマイクが2つ搭載されている。右=音声ユーザーインタフェースのデモの様子。トリガーワードを認識するとコマンドモードに移行し、「音楽再生」や「次の曲」などのボイスコマンドによってコントロールできていた(クリックで拡大)

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