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最新セキュア機能備えたASIL-B準拠のNORフラッシュ車載、産業、通信に向け(1/2 ページ)

Infineon Technologies(インフィニオンテクノロジー)の子会社となったCypress Semiconductor(サイプレスセミコンダクタ)は2020年6月25日、オンライン記者説明会を実施。Semper NORフラッシュメモリプラットフォームの新しいファミリー「Semper Secure NORフラッシュ」を紹介した。ISO 26262 ASIL-B準拠の機能安全とともに、ハードウェアRoot-of-Trustとしての機能も実現。「最先端コネクテッドカーや産業機器、通信システムに求められるセキュリティや安全性、信頼性を提供する」としている。

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 Infineon Technologies(インフィニオンテクノロジー)の子会社となったCypress Semiconductor(サイプレスセミコンダクタ)は2020年6月25日、オンライン記者説明会を実施。Semper NORフラッシュメモリプラットフォームの新しいファミリー「Semper Secure NORフラッシュ」を紹介した。ISO 26262 ASIL-B準拠の機能安全とともに、ハードウェアRoot-of-Trustとしての機能も実現。「最先端コネクテッドカーや産業機器、通信システムに求められるセキュリティや安全性、信頼性を提供する」としている。

新生「インフィニオン」のメモリソリューション

 インフィニオンは2020年4月にサイプレスの買収を完了。年間売上高は約100億ユーロと、業界トップ10に入る半導体企業となった。両社はもともと製品の重複が極めて少なく自動車領域やIoT(モノのインターネット)におけるエッジ端末領域を中心に“補完関係”にあり、今回の買収で「成長事業に注力した幅広いアプリケーションへの対応が可能となった」と説明。通年の売上高増加率9%以上、事業部合計の利益率19%、投資対売り上げ比率13%を統合後の目標経営モデルとしている。

サイプレス買収後のインフィニオンについて (クリックで拡大) 出典:Infineon Technologies

 なお、今回説明を行ったSam Geha氏の肩書は、Infineon Technologies,LLC Memory SolutionsのCEO(最高経営責任者)となっている。この会社はインフィニオンの子会社にあたり、サイプレス買収について米国当局の承認を得る際、メモリソリューション事業を別法人とすることを求められたことから設立されたとしている。Geha氏は買収前のCypressでは、メモリ製品事業部担当でCorporate Executive Vice Presidentを務めていた。

 インフィニオンの事業は、「オートモーティブ」「インダストリアルパワーコントロール」「パワー&センサーシステム」「デジタルセキュリティソリューション」の4つのセグメントに分かれるが、今回、新製品を発表したNORフラッシュが入る「メモリソリューション」は、オートモーティブセグメントに含まれる形になる。同社はNORフラッシュ市場において2019年の数字で世界3位となったとしており、また、車載向けのNORフラッシュではシェアナンバー1であるなど、「NORフラッシュのマーケットでは強固なポジションを獲得している」と説明している。

左=サイプレス買収後のインフィニオンのセグメント別収益構成や市場ポジション/右=NORフラッシュメモリに関するインフィニオンの立ち位置や方向性など (クリックで拡大) 出典:Infineon Technologies

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