「必須アナログIC」の情報を提供するスマホアプリ:Maxim、無償提供を開始(1/2 ページ)
Maxim Integrated Products(以下、Maxim)が、同社の単機能ハイパフォーマンスアナログ製品群「Essential Analog(必須アナログIC)」に関するリサーチや注文などができるスマートフォン向けアプリを開発し、無償での提供を開始した。広くユーザーに提供するモバイル向けアプリの開発は同社初という。今回、Maximのコア製品事業部のエグゼクティブディレクターを務めるDavid Andeen氏に、このアプリの詳細を聞いた。
Maxim Integrated Products(以下、Maxim)が、同社の単機能ハイパフォーマンスアナログ製品群「Essential Analog(必須アナログIC)」に関するリサーチや注文などができるスマートフォン向けアプリを開発し、無償での提供を開始した。広くユーザーに提供するモバイル向けアプリの開発は同社初という。今回、Maximのコア製品事業部のエグゼクティブディレクターを務めるDavid Andeen氏に、このアプリの詳細を聞いた。
「革新的な製品を実現する」Essential Analogに特化
Essential Analogとは、電源ICやアンプIC、データコンバーターIC、監視回路ICなど、Maximの高性能なビルディングブロック(単機能の構成要素)製品にフォーカスした製品群のこと。既存の製品を含めて「効率的な電源」「高精度測定」「高信頼の接続性」「堅牢な保護」という4つのテーマに向けた製品を展開、「次世代のウェアラブル、ワイヤレスおよび先進的アプリケーションを促進する革新的な製品を実現する」としている。今回、同社が開発したのは、このEssential Analogに関する情報の取得やデバイスの選択、注文などを容易にする、開発者向けのスマホアプリだ。
説明に際して、Andeen氏は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)によって、在宅勤務の普及など人々を取り巻く環境が大きく変化したことに言及。「仕事と家庭生活の境界線が曖昧になり、在宅勤務をしながらも子供の世話をするなど、人はさまざまな役割を果たしながら生活することになった。こうした状況からわれわれは顧客との接点を違う形でも持つ必要があり、また、持ちたいとも考えていた」と語り、今回のアプリがこうした役割を果たすものだと紹介した。厳密にはパンデミック以前から開発が進められていたというが、コロナ禍によってさらに重要性が高まった形だという。
情報の取得や製品選択、購入を直感操作で
今回のアプリには、「セレクタ」「ニュースフィード」「お知らせ」「お気に入り」「ツールキット」「リーダーボード」など、全部で12の機能が用意されている。
主な特長としては、第一に「セレクタ(スマートセレクタ)」が挙げられる。セレクタでは、Essential Analog製品が4テーマ、20カテゴリーで分けられており、ユーザーが希望のカテゴリーを選択すると、該当する製品のリストが表示される。ここで表示された製品の番号をタッチすれば製品の詳細ぺージに移動するほか、注文画面に遷移することも可能だ。新製品が追加されればリストも更新される。
さらに、リスト表示後に「フィルター機能」を使えば求める性能の製品を絞り込むことができる。フィルター機能はスライダーを用いた仕様になっており、例えば、LDOの選択をする場合は、供給電圧、出力電圧、出力電流、ドロップアウト電圧をそれぞれ希望する数値にスライドさせれば簡単に設定可能と、直感的操作を実現している。
スマートセレクタ機能について。左図の画面のように4つのテーマの中にさらに製品カテゴリーが分かれており、任意のカテゴリーを選択すると、中央の図のようなリストが表示される。さらに右図のようにフィルター機能を用いることで絞り込みが可能だ 出典:Maxim Integrated Products
なお、Essential Analog製品リストの内容は端末側に保存されるため、セレクタ機能は、リストの表示およびフィルター機能による絞り込みまでオフラインで動作できるという。
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