COVID-19対策貢献も、NVIDIAがヘルスケアAIを加速:「NVIDIA Clara」プラットフォーム(1/3 ページ)
NVIDIAの日本法人エヌビディアは2020年11月24日、「ヘルスケアAIの社会実装を加速させるNVIDIA Clara」プレスブリーフィングをオンラインで開催。同社のAIを活用したヘルスケアプラットフォーム「NVIDIA Clara」の概要や共同研究の概要などについて説明した。
NVIDIAの日本法人エヌビディアは2020年11月24日、「ヘルスケアAI(人工知能)の社会実装を加速させるNVIDIA Clara」プレスブリーフィングをオンラインで開催。同社のAIを活用したヘルスケアプラットフォーム「NVIDIA Clara」や共同研究の概要などについて説明した。
AI活用でヘルスケアでのGPU導入は「当たり前に」
エヌビディアのAIスタートアップ支援責任者兼ヘルスケア・ライフサイエンス開発支援担当、山田泰永氏は、「NVIDIAにとってヘルスケアは非常に重要な分野であり、ここ10年にわたって取り組んできている」と説明する。GPUは、その高速処理とソフトウェアの開発容易性が評価され、既にCTスキャナーやMRIでの3D再構成エンジンや超音波装置のビームフォーミング計算、画像処理エンジンなどとして多く採用されているという。
山田氏は同分野の今後のGPU活用についても言及。現在一人が一生で生み出す臨床医療データは、ほとんどがCTおよびMRIの画像データで、そのデータ量は数十ギガバイト程度とされる。しかし今後、AIによる生データや日々の生活様式を含めたデータの活用が進めば、ペタバイトに及ぶ膨大な量となっていくことが予想されるといい、「今の何千、何万倍という量のデータを処理するとなると、GPUを有効活用することが当たり前になっていくと考えられ、われわれは開発を進めている」と語っていた。
こうした背景のなか同社が提供するのが、AIを活用したヘルスケアプラットフォーム「NVIDIA Clara」だ。NVIDIA Claraでは現在、医用画像向けの「Clara Imaging」やゲノミクス向けの「Clara Parabricks」、スマートホスピタル向けの「Clara Guardian」、そして2020年10月にGTC 2020で発表された創薬向けの「Clara Discovery」と、分野別に展開している。
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