この記事は、2020年11月30日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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今日は2020年11月30日。ことしも残すところあと1カ月となりました。未だ収束の兆しがみえない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大および緊急事態宣言やオリンピックの開催延期といったさまざまな影響など、ことしは特にわれわれを取り巻く環境が大きく変化した年だったと思います。
そんな中で個人的に気になっているのが、この1年の世相を表す漢字1字を決める「今年の漢字」です。日本漢字能力検定協会が日本全国から公募し、その中で最も応募数が多かった1字を選ぶイベントで、毎年12月、清水寺の本堂の舞台上(檜皮屋根を50年ぶりにふき替え、ことし修復工事が完了。去年まで発表は「奥の院」で行っていました)で、巨大な和紙に漢字一字を揮毫(きごう)するというダイナミックな発表が行われる年末の風物詩の1つ。既にメディアやSNS上では予想合戦で盛り上がっています。
ことしは特にCOVID-19に関連した「禍」や「病」、3密回避の「密」といった漢字が挙げられているのをよく見かけます(「菌」を挙げているところもありましたが、「ウイルスは菌ではない」と多くの突っ込みが入っていました。間違った認識が広がらないようにも、「菌」には決まらないことを願います)。果たしてことしは一体どんな漢字に決まるのか。あまり明るいイメージの漢字にはならなそうな気もしますが、とりあえず12月14日の発表を楽しみにしています。
さて、「ことし」を1字で表現するといっても、1年間という長い期間にはさまざまな事象が発生しますし、環境や人の立場などによってその捉え方、切り口も異なります。それでは業界を絞り、エレクトロニクス/半導体業界における「今年の漢字」は何が有力になるだろうかと考え、今回、2020年のここまでの記事を振り返り、勝手に候補を挙げてみました。
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