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東芝の21年度決算、半導体など好調で増収増益非公開化提案の公募も発表(1/2 ページ)

東芝は2022年5月13日、2022年3月期(2021年度)の連結業績を発表した。売上高は前年度比9%増の3兆3370億円、営業利益は同545億円増の1589億円、純利益は同807億円増の1947億円だった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)影響の緩和や円安の追い風があるなか、全事業セグメントで増収、半導体やエネルギー事業を中心に増益となったとしている。2022年度は、半導体不足や素材高騰の影響などを見込みつつも、営業利益1700億円を目指すとしている。

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 東芝は2022年5月13日、2022年3月期(2021年度)の連結業績を発表した。売上高は前年度比9%増の3兆3370億円、営業利益は同545億円増の1589億円、純利益は同807億円増の1947億円だった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)影響の緩和や円安の追い風があるなか、全事業セグメントで増収、半導体やエネルギー事業を中心に増益となったとしている。2022年度は、半導体不足や素材高騰の影響などを見込みつつも、営業利益1700億円を目指すとしている。

 前年度と比較した営業利益分析を見ると、COVID-19影響からの回復を主因に520億円の増収があった。一方で、同社代表執行役専務CFO(最高財務責任者)平田政善氏は、「素材/輸送費の高騰と半導体不足の影響が引き続き拡大している」と説明。半導体不足は約230億円の減収、素材/輸送費高騰は約410億円のコスト増要因となったという。なお、営業外損益は前年度比311億円の増益となった。主にキオクシアの持分法損益(同475億円増)によるものだという。

左=2021年度通期決算概要/右=2020年度と比較した営業利益分析【クリックで拡大】出所:東芝

 業績予想をセグメント別にみたのが下図だ。前回予想(2022年2月公表)と比較すると、ビル、リテール&プリンティングそしてデバイス&ストレージのセグメントにおいて「部品不足、素材高騰あるいは中国でのロックダウンの影響でやや苦戦した」としている。

 デバイス&ストレージソリューションセグメントは売上高が前年度比21%増の8598億円、営業利益は同532億円増の657億円だった。うち半導体事業は車載を中心に市況が回復したことで売上高が同507億円増の3640億円、営業利益も増収による増益と構造改革効果などによって同353億円増の490億円と大きく伸長した。

 HDD事業も、工場の稼働回復および大容量データセンター向けの販売増によって売上高は同978億円増の4958億円、営業利益は同179億円増の167億円になった。

左=セグメント別の2021年度業績/右=デバイス&ストレージソリューション主要事業内訳【クリックで拡大】出所:東芝

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