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自作の「金融商品自動売買ツール」をGo言語で作ってみる「お金に愛されないエンジニア」のための新行動論(3)(4/9 ページ)

「老後のための投資」について、どうも“着火”(やる気に火がつくこと)しません。だとしたら、私が大好きな趣味の世界に、このテーマを持ち込むしかありません。というわけで、私は、大好きなシミュレーションを利用できる、「金融商品自動売買ツール」の構築を目指すことにしました。

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しょっぱなから「負け戦」で始まったネット投資

 ともあれ、「お金に愛されないエンジニア」の、2つの実証実験は、いきなり負け戦から始まりましたが、これ以外にも、手続き上のトラブルは続いており、私の、お金のインフラは、まだ安定稼働できる状態になっていません。

 最近は、SBI証券から、メールだけでなく、ほとんど隔日で郵送物が届き、それを週末に片付けるという作業を繰り返していますが、その中でも、全く意味が分からないものがあり、頭を抱えています。

 その一つが、『「株式数比例配分方式をご選択いただけなかったお客様」へのご案内』というものです。

 何度書類を読んでも、何が書いてあるのか全く理解できませんでした。そもそも、そんな方式を選択したのか、しなかったのかすら記憶にありません ―― 証券口座開設の時には、ひたすら「はい」ボタンを、押しまくっていただけでしたので。

 仕方がないので、SBI証券のコールセンターに電話をしました。丁寧に説明して頂いたとは思うのですが、私には、思い当たることが全くありませんでした。その時、コールセンタのオペレーターの方が言いました。

『江端様。過去に、株の購入とかをされたことはありますか?』

「株ですか。ああ、そういえば、バブルのど真ん中の時期だった学生時代に、学費稼ぎのために狂ったようにバイトしていて、余った小金で、何かの株を買ったような……かすかな記憶が……」

『”それ”かもしれません。購入した株の名前を覚えていっしゃいますか?』

「えっと、どっかの製鉄会社だったと思いますが……」

 この情報だけで、SBI証券は、電話している最中に、私が30年以上も前に購入した株を探し当てて、さらに、その株を現在保管している証券会社(みずほ証券)まで突き止めました ―― ぶっちゃけ『証券会社、怖い』と思いました。

 ともあれ、これから、資産運用をするためには、この株を、みずほ証券からSBI証券に移動させる必要がある、と理解しました(多分、それで良いと思うんだけど、いまだにキチンと理解できている自信はありません)。

 次に、私はみずほ証券に電話して、株をSBI証券に移動する旨の手続きをお願いし、郵送で届いた依頼書に必要事項を記載したものを、返送しました。

 多分、この後にも、さらにSBI証券から郵送物が届いて、それを返送する必要が発生すると思います ―― なんでも電子化、というわけにはいかないようです。

 まだまだ、これからも、投資に関する私のインフラ作りには、いろいろな問題点が出てきそうです。現時点で私が申し上げたいことは、

ネット投資、全然、『簡単』に始められないぞーー!

ということでしょうか。

 でも、まあ、「他人に頼らずに自分でドタバタする」が、このコラムの基本方針ですから、これはこれで正しいとは思うんです(トラブルがあるから、それをネタに連載を続けられています)。

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