「脱炭素化」に染まったハノーバーメッセ:電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記
ドイツ・ハノーバーで、世界最大規模の産業見本市「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ) 2022」が2019年以来3年ぶりにリアル開催されました。
この記事は、2022年6月20日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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「脱炭素化」に染まったハノーバーメッセ
2022年5月30日〜6月2日、ドイツ・ハノーバーで、世界最大規模の産業見本市「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ) 2022」が開催されました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大によって2020年は中止、2021年はオンライン開催のみだったので、リアル開催は2019年以来。COVID-19の感染状況が不透明だったことから今回の出展者数は2019年(6500社/団体)と比べ約4割程度の2500社/団体、来場者も7万5000人(2019年は21万5000人)とコロナ前と比べるとかなり小規模になったようですが、それでも3年ぶりの開催とあって、会場は熱気に満ちていました。
ドイツが推進するモノづくりの革新プロジェクト「インダストリー4.0」のコンセプトが2011年に発表されてから、その進捗確認の場として位置付けられてきた同見本市ですが、COVID-19に加え、ロシアのウクライナ侵攻やそれに伴うエネルギー価格上昇とサプライチェーン問題、そして深刻化する気候変動といった深刻な課題の数々に世界が直面する中での開催となった今回は、「デジタル化」に加え、「持続可能性」を重点テーマに設定。特に「脱炭素化」「カーボンニュートラル」に焦点を当てたソリューションが中心となるという、新しい姿を見せていました。
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