ニュース
MediaTek、5Gスマホ向けチップセットを発表:2億(200M)画素カメラに対応
MediaTekは、5G(第5世代移動通信)スマートフォン向けの新たなチップセット「Dimensity 1080」を発表した。200M画素カメラに対応する画像処理機能などを搭載している。
8コア構成で最大2.6GHz動作のArm Cortex-A78を2基搭載
MediaTekは2022年10月、5G(第5世代移動通信)スマートフォン向けの新たなチップセット「Dimensity 1080」を発表した。200M画素カメラに対応する画像処理機能などを搭載している。2022年第4四半期(10〜12月)より発売予定のスマートフォンに採用されているという。
Dimensity 1080は、6nm技術を用い設計した。8コア構成で動作周波数が最大2.6GHzのCPU IP「Arm Cortex-A78」を2基搭載。GPU IP「Arm Mali-G68」と組み合わせることにより、ゲームやストリーミングといったアプリケーションの処理も高速に実行することができる。
Dimensity 1080は、2億(200M)画素のメインカメラと同社製画像信号プロセッサ(ISP)「Imagiq」に対応するなど、最新のカメラ機能を搭載した。最大4K解像度のビデオ信号を処理できるHDRビデオ録画エンジンも統合している。
ゲーマー向け機能も強化した。HyperEngine 3.0ゲーミング拡張機能により、高い演算性能とシームレスな接続性を実現。さらに、AI処理ユニット3.0(APU 3.0)の統合による電力効率の最適化、サブ6GHzの5GネットワークとWi-Fi 6への対応、などを行っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IntelがMediaTekのチップを製造へ
Intelと台湾MediaTekは2022年7月25日(米国時間)、Intelのファウンドリー事業である「Intel Foundry Services(IFS)」の先端プロセス技術を適用してMediaTekのチップを製造すべく、戦略的パートナーシップを提携したと発表した。MediaTekはIFSを活用し、スマートエッジデバイス向けのチップを製造する計画だ。ただし、具体的な生産規模や契約金額などの詳細は明らかにしていない。 - 廉価版5Gスマホのチップセットを読み解く、各社の“一網打尽”戦略
2021年は、5G(第5世代移動通信)通信機能を備えたスマートフォンが主流になってきた年だった。新製品の多くは5G対応となり、上位機種だけでなく2万円台から購入できる廉価版でも5G機能が売りとなっている。今回は、これらの5G対応スマホに搭載されているチップセットについて分析してみよう。 - MediaTek、スマートフォン向けSoC市場で首位獲得へ
MediaTekが、2021年のスマートフォン向け半導体チップ市場において、トップの座を獲得する見込みだ。同社は長年、最大のライバルであるQualcommと同市場で競争を繰り広げてきた。 - 5GやWi-Fi 6に対応するタブレット向け6nm SoC
台湾MediaTekは2021年7月27日、タブレット向けSoC(System on Chip)「Kompanio 1300T」を発表した。TSMCの6nmプロセスで製造される。Kompanio 1300Tを用いることで、オンライン学習やビジネス、ストリーミングサービス、ゲーミング、機械学習をはじめとするAI(人工知能)アプリケーションなど幅広い用途に向けた、軽量のタブレットを開発できるとする。