過去最高売り上げを更新も、電子機器事業で苦戦:ミネベアミツミQ3決算(1/2 ページ)
ミネベアミツミは2023年2月3日、2023年3月期第3四半期(2022年10〜12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比22.0%増の3714億2400万円で、過去最高となった。
ミネベアミツミは2023年2月3日、2023年3月期第3四半期(2022年10〜12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比22.0%増の3714億2400万円で、過去最高となった。営業利益は、データセンター関連を中心とした市場減速による販売減と急激な為替変動の影響があり、同2.3%増の264億3200万円にとどまった。
ミツミ事業、ユーシン事業は好調
セグメント別に見ると、ミツミ事業とユーシン事業を中心にプラス成長したものの、電子機器分野では軒並み落ち込んだ。
半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品およびスマート製品などを扱うミツミ事業セグメントの売上高は、カメラ用アクチュエーターの光デバイスが好調に推移し、前四半期比33%増の1827億円、営業利益は同10.2%増の173億円、営業利益率は同1.9ポイント減の9.5%となった。キーセットやドアハンドルなどの自動車部品や、産業機械用部品を扱うユーシン事業の売上高は、自動車生産の回復に伴い自動車部品の需要が増加し、前四半期比7.9%増の463億円、営業利益は同50%減の3億円、営業利益率は0.9ポイント減の0.6%だった。
モーターやエレクトロニクスデバイス、センシングデバイスなど電子機器事業は、液晶用バックライト、HDD用スピンドルモーターの需要減などの影響から、売上高が前四半期比7.4%減の907億円、営業利益は同39.4%減の20億円の減収減益となった。また、営業利益率は同1.1ポイント減の2.2%だった。売上高をデバイス別に見ると、モーターは同8.4%減の654億円、エレクトロデバイスは同7.7%減の143億円、センシングデバイスは同2.0%減の99億円となっている。
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