ソニー、2022年度は増収増益で過去最高を更新:イメージセンサーも大幅増収増益(1/3 ページ)
ソニーグループの2023年3月期通期業績は、売上高が前年度比で16%増の11兆5398億円、営業利益は同59億円増の1兆2082億円で、いずれも過去最高を更新した。為替の好影響の他、イメージセンサーやゲーム、映画、音楽でそれぞれ大幅な増収があった。
ソニーグループ(以下、ソニー)は2023年4月28日、2023年3月期(2022年度)通期の連結業績を発表した。売上高は前年度比で16%増の11兆5398億円、営業利益は同59億円増の1兆2082億円で、いずれも過去最高を更新した。為替の好影響の他、イメージセンサーやゲーム、映画、音楽でそれぞれ大幅な増収があった。
2023年度通期見通しも発表
売上高は、前年度の為替レ―トを適用した場合は前年度比約4%増の増収となっている。営業利益については、金融分野、イメージング&センシングソリューション(I&SS)分野、音楽分野で大幅な増益があったものの、映画分野、ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野で大幅減益、エンターテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)分野でも減益があり、結果、前年度と同水準の着地となった。純利益は前年度比6%増の9371億円となった。
2022年度第4四半期は(2023年1〜3月)業績は売上高が前年同期比35%増の3兆636億円、営業利益は同7%減の1285億円、純利益は同15%増の1282億円となっている。
なお、同社は今回から営業利益と減価償却費および償却費(コンテンツ資産に含まれる繰延映画製作費、テレビ放映権、自社制作のゲームコンテンツおよび原盤制作費、繰延保険契約費の償却費を除く)から同社が非経常的と判断する損益を除いた指標である調整後OIBDA(Operating Income Before Depreciation and Amortization)の実績および見通しの開示も行っている。
2023年度通期の見通しは、売上高はゲームやイメージセンサー、映画で増収になるものの金融分野の大幅減収、ET&S分野の減収によって前年度比398億円減の11兆5000億円、営業利益も金融分野およびイメージセンサーの減益によって同382億円減の1兆1700億円と見込んでいる。また、純利益も同971億円減の8400億円になる見通しだ。
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