検索
ニュース

ミネベアミツミは売り上げ過去最高も減益、通期予想を下方修正営業利益「1200億円の実力値」来期の期待語る(2/3 ページ)

ミネベアミツミの2023年度第2四半期(7〜9月)決算は、売上高が前年同期比15.1%増の3797億4700万円で、四半期として過去最高を更新した。一方、営業利益は同19.8%減の211億1000万円、純利益は同20.3%減の159億5800万円で減益となった。売上高は上半期でも過去最高となった。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

非車載モーターは低調も、車載が堅調

 モーターやエレクトロデバイス、センシングデバイスなどを手掛けるモーター・ライティング&センシングセグメント(旧電子機器セグメント/MLS)は、売上高が927億円で、前四半期比5.6%増となった。製品別でも、車載向けモーターを中心に堅調に推移したことからモーター製品の売上高が同4.1%増となったほか、エレクトロデバイスも同3.7%増、センシングデバイスも同18.1%増といずれもプラス成長している。営業利益は前四半期比2倍の36億円、営業利益率は同1.8ポイント増の3.9%だった。

モーター・ライティング&センシングセグメントの業績
,モーター・ライティング&センシングセグメントの業績[クリックで拡大]出所:ミネベアミツミ

 ただ、データセンターおよび非車載モーターの減速などによって売上高は2023年8月時点の想定を下回り、前年同期比でも5.4%減となった。一方、車載向けモーターの好調などを背景に営業利益は想定を上回って着地。前年同期比でも9.0%のプラス成長となった。

データセンター向け「ボトムアウトの兆し」

 自動車部品や産業機械用部品などのアクセスソリューションズセグメント(旧ユーシン事業セグメント/以下、AS)では、売上高は776億円で、前四半期比5.3%増となった。半導体不足の解決に伴って自動車メーカーの生産レートが回復してきたことから、自動車向けの販売が回復したことが主な要因だ。営業利益も12億円と5億円の赤字だった前四半期から大きく回復し、上半期黒字化を達成した。営業利益率も前四半期比2.2ポイント増の1.5%となった。

 ベアリングやアッセンブリーなどのプレシジョンテクノロジーズセグメント(旧機械加工品セグメント/以下、PT)では、売上高は514億円で、前四半期比7.4%増となった。ボールベアリング、ロッドエンド・ファスナー、ピボットアッセンブリーのいずれも前四半期比からプラス成長となった。ボールベアリングについては、自動車向けの回復に加え、低迷していたデータセンター向けについても、「弱いながらもボトムアウトの兆しが出てきた」ことが主な要因としている。営業利益は前四半期比10.1%増の90億円で、営業利益率は同0.5ポイント減の17.6%だった。

アクセスソリューションズセグメントの業績プレシジョンテクノロジーズセグメントの業績 左=アクセスソリューションズセグメントの業績/右=プレシジョンテクノロジーズセグメントの業績[クリックで拡大]出所:ミネベアミツミ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る