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5G契約数は2029年末に53億に、インドの急成長がけん引インドは1年でカバレッジが95%超に(2/2 ページ)

「エリクソンモビリティレポート」最新版によると、5G(第5世代移動通信)モバイル加入契約数は2029年に全世界で53億件を超え、固定無線アクセス(FWA)の接続数は3億3000件を超える見通しだ。

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データトラフィックは増加の一途、29年には403EBに拡大

 2023年第3四半期における全世界のモバイルネットワークのデータトラフィックは、前年同期比で33%増加し、月間総データトラフィックが約143エクサバイト(EB)に達した。

 エリクソンの予想では、世界のモバイルデータトラフィックは今後も増加し、2029年には、FWAで生成されたトラフィックを除く世界のモバイルデータトラフィックは2023年比で約3倍の403EBに増える見込みだ。そのうち、5Gを使用したデータトラフィックの割合は2023年末の25%から、76%にまで拡大するという。また、FWAのデータトラフィックも2029年には2023年比で5倍に増加すると予想している。

全世界のモバイルネットワークのデータトラフィックの推移(2023年以降は予測) モバイルデータトラフィックのうち、5Gが占める割合 左=全世界のモバイルネットワークのデータトラフィックの推移(2023年以降は予測)/右=モバイルデータトラフィックのうち、5Gが占める割合[クリックで拡大] 出所:エリクソン

 スマートフォン1台当たりの世界の月間平均データトラフィックは、2023年時点で21ギガバイト(GB)だが、2029年には56GBに達する見込みだ。2029年の月間平均データトラフィックを地域別で見てみると、5Gの急激な普及が進むインドを含むインド/ネパール/ブータン地域が75GBとなる他、北米や湾岸協力会議諸国、東南アジア/オセアニア地域が66GBに拡大する。

 鹿島氏は、データトラフィック増加の理由について「動画の視聴などのダウンリンクが急増していて、データトラフィック全体の92%を占めている」と説明した。

地域別のスマートフォン1台当たりの月間平均データトラフィック
地域別のスマートフォン1台当たりの月間平均データトラフィックの推移(2023年以降は予測)[クリックで拡大] 出所:エリクソン

 セルラーIoT(モノのインターネット)市場についてもまとめた。セルラーIoT接続デバイス数は2029年に60億個となる。このうち60%は4G(第4世代移動通信)や5GをベースとしたブロードバンドIoTになるという。鹿島氏は「4G/5Gの活用拡大に伴い、2G(第2世代移動通信)/3G(第3世代移動通信)は使用中止の方向で進んでいる。既存のIoTデバイスは、2G/3Gの活用を前提としたものも少なくないため、どのように対応していくかが課題だ」と述べた。

 FWAの接続数も急拡大する見通しだ。エリクソンは、全世界のFWAの接続数が2029年に3億3000件となり、このうち、85%が5Gベースになると予測している。

セルラーIoT接続数の推移(2023年以降は予測)FWA接続数の推移(2020〜2022年)と予測(2023〜2029年) 左=セルラーIoT接続数の推移(2023年以降は予測)/右=FWA接続数の推移(2023年以降は予測)[クリックで拡大] 出所:エリクソン

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