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「調達と物流のTSMCを目指す」、コアスタッフが新サービスを発表半導体物流の「2024年問題」を解決へ(2/2 ページ)

コアスタッフは2024年1月16日、同年秋に稼働予定の新物流センター(長野県佐久市)の建設状況と、半導体業界における「物流2024年問題」の解決を目指す同社の新サービスを説明した。

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高さ20mの大型自動倉庫を導入

 この新サービスの中核を担うのが、同社が長野県佐久市に建設中の新物流センターだ。同センターの建設は全工程の3分の2まで進捗していて、2024年7月に完成、同年秋の本格稼働を予定している。

 同センターは、地上4階建てで、敷地面積が約1万6000m2、延床面積1万5000m2だ。また、太陽光発電を取り入れることで、一次エネルギー消費を実質ゼロにする「ZEB(Net Zero Energy Building)」を達成する見込みだ。総工費は約50億円で、コアスタッフとして過去最高の投資額だという。

新物流センターの概要
新物流センターの概要[クリックで拡大] 出所:コアスタッフ
会見で披露された350分の1スケールの模型
会見で披露された350分の1スケールの模型[クリックで拡大]

 同センター内部には、高さ20m(4階吹き抜け)のフリーサイズケース自動倉庫(1号機)と、ダブルディープシャトルの自動倉庫(2号機)を設置する。1号機は、主に1個からの注文に対応する製品を保管、2号機は、主に入荷製品の一時保管に使用する予定だ。

 在庫保管可能数は、従来拠点に比べて10倍になる最大100万点。1号機と2号機だけで合計10万点を保管できるので、自動倉庫だけで既存の倉庫の保有在庫数(10万点)をカバーできる。倉庫業務の生産性は、自動倉庫の導入により、現状の3〜5倍に向上する見込みだ。戸澤氏は、新物流センターについて「国内の半導体商社でこの規模の倉庫を持つ企業は他にない」と語った。

新物流センターの自動倉庫計画図
新物流センターの自動倉庫計画図[クリックで拡大] 出所:コアスタッフ

 新物流センターの従業員は、従来拠点で働く60人でスタートし、新拠点の稼働率を見ながら必要に応じて増員を検討する。拠点内には2歳以下の子供を対象とした託児所を設置する予定で、さまざまな働き方にも対応する。なお、新拠点稼働後の従来拠点の動向については「検討中」(同氏)という。

 なお、同社は、新物流センターの開設に合わせて、在庫保管費用を1年間無料にするキャンペーンを実施する。先着10社限定で、無償金額の上限は月額100万円。申し込みは「第38回 インターネプコン ジャパン」(2024年1月24〜26日/東京ビッグサイト)の同社ブースで受け付ける。

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