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Intel/UMCの12nm協業は「追い詰められた末の起死回生の一手」である大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(1/3 ページ)

2024年1月、IntelとUMCが、12nm世代の半導体製造プラットフォーム開発で協業すると発表した。この提携は本当のところ何を意味しているのか。Intel、UMCそれぞれの背景を見ながら、深堀りして解説したい。

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TechFactory

本記事は「TechFactory」に掲載された会員限定コンテンツをEE Times Japan向けに再編集した転載記事となります。[全文を読む]には、ログインが必要になります。

 2024年1月25日にIntelとUMCから発表された、12nmプロセスの共同開発の話は、全く予期していない動きだったものの、冷静に考えると双方にメリットがある、というか双方とも追い詰められた末の動きだったことが良く分かる提携だったと思う。既に簡単なレポートが上がっているが、もう一段掘り下げて説明したい。

 今回の提携の発表、肝心なところが抜けている(というか、あえて公開されていない)ので、それを補足すると「IntelとUMCは共同で、『Intelの14nmプロセスをベースに』『より廉価な』12nmプロセスをUMCと共同開発し、両社でこのプロセスを利用して2027年からの量産を開始する予定である。Intelはアリゾナ州オコティージョ・キャンパスに既にあるFab 12/22/32でこの12nmプロセスの量産を行う予定である」ということだと考えられる。どうしてそう考えられるのかを、Intel、UMCの双方の立場から説明したい。

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