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ルネサス、24年1Qは予想比上振れ 車載マイコンのシェア低下も「悲観しない」前年同期比では減収減益(1/3 ページ)

ルネサス エレクトロニクスは、2024年12月期第1四半期の業績を発表した。売上高は前年同期比2.2%減の3518億円で、営業利益は前年同期比113億円減の1135億円、営業利益率は同2.4ポイント減の32.3%だった。売上高は前年同期を下回ったものの、主に為替の影響で予想値を2.0%上回った。営業費用の減少によって、営業利益率も予想を2.3ポイント上回った。

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 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2024年4月25日、2024年12月期第1四半期(1〜3月期)の業績(Non-GAAPベース)を発表した。売上高は前年同期比2.2%減の3518億円で、営業利益は前年同期比113億円減の1135億円、営業利益率は同2.4ポイント減の32.3%だった。売上高は前年同期を下回ったものの、主に為替の影響で予想値を2.0%上回った。営業費用の減少によって、営業利益率も予想を2.3ポイント上回った。

「今四半期が業績の底になる」 ルネサスCEO 柴田氏

 決算説明会に登壇したルネサス社長兼CEO(最高経営責任者)の柴田英利氏は、「2024年第1四半期が業績の底になるだろうと以前話したが、その予測は変わっていない」と述べた。用途別では「自動車向け需要は、そこまで力強くはないが通年伸びていくと見ている。AI(人工知能)向け需要に背中を押され、データセンター/インフラ向けの事業も堅調に成長していく見込みだ」と分析し、「産業向け、モバイル向けは顧客の在庫消化の期間が続き、当面軟調な状態が継続すると見ている」とした。

2024年第1四半期の業績概要
2024年第1四半期の業績概要[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス
業績の推移
業績の推移[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

 売上高を事業分野(セグメント)別にみると、自動車向け事業が前年同期比11.9%増の1782億円、産業/インフラ/IoT(モノのインターネット)向け事業が同13.3%減の1716億円、その他が21億円だった。

事業分野ごとの売上高推移
事業分野ごとの売上高推移[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

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