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「カスタムシリコン」の黄金時代が近づくハイパースケーラーから自動車業界まで(1/4 ページ)

データセンターや自動車などの分野では、コストが高くなるにもかかわらず、SoC(System on Chip)を独自に設計する企業が増えている。それはなぜか。本稿でその背景と理由を解説する。

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 この記事は、2024年3月15日発行の「EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版3月号」に掲載している記事を転載したものです。

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高まる“オーダーメイドシリコン”の需要

 今日の半導体業界では、いくつかの興味深い傾向が見られる。最先端の製造技術によるSoC(System on Chip)の開発および生産コストが上昇している一方で、ライバルとの差別化を図るために、コストがさらに高額になるにもかかわらず、SoCの独自設計を選択する企業が増えているのだ。この傾向は、AMDやIntel、Qualcommのような標準的なCPU/SoCのサプライヤーにはメリットがない。しかし、ファウンドリーは言うまでもなく、EDAソフトウェアの開発者やIP(Intellectual Property)ベンダー、チップの受託設計企業など、他の業界プレイヤーには大きなメリットがある。

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