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ニデックの23年度決算は増収増益も、車載事業は大幅赤字:岸田新社長が決算発表会に初登場(1/2 ページ)
ニデックの2024年3月期(2023年度)通期決算は、売上高が2兆3482億円、営業利益は1631億600万円で、過去最高を更新した。決算発表会には、2024年4月1日に新社長兼CEOに就任した岸田光哉氏も登場し、今後の戦略を語った。
ニデックは2024年4月24日、2024年3月期(2023年度)通期決算を発表した。売上高は、前年比4.7%増の2兆3482億円で過去最高を更新。営業利益は同63.1%増の1631億600万円、純利益は同178.9%増の1253億8700万円で増収増益となった。
同社は2024年4月1日、社長兼CEOの永守重信氏が退任し、M&A戦略などを担当するグローバルグループ代表に就任。新社長兼CEOには、副社長兼車載事業部長を務めていた岸田光哉氏が就任した。今回が社長交代後初の決算発表会となる。
業績を製品グループ別に見ると、「精密小型モーター」は、2024年3月期第4四半期は季節性要因で減収減益だったものの、通期では固定費の大幅削減や不採算機種の売価是正により収益力が向上した。「車載」は、EV(電気自動車)トラクションモーター関連事業における構造改革費として598億円を計上したことで、全体としては大幅な赤字となった。「家電・商業・産業用」は、産業やインフラの更新需要により堅調に推移した。「機器装置」は景気変動サイクルにおける低迷期が続いている。
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