国産AI SBC「Kaki Pi(カキパイ)」の名前が「Kakip(カキピー)」になってた件:電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記
美味しそうな名前、ということに変わりはありません。
この記事は、2024年6月17日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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「Kaki Pi(カキパイ)」の名前が「Kakip(カキピー)」になってた件
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)が2024年2月に発表したビジョンAI(人工知能)向けMPU「RZ/Vシリーズ」の新製品「RZ/V2H」は、同社最新世代AIアクセラレーター「DRP-AI3」を搭載し、電力性能10TOPS/Wおよび、ファンレスで最大80TOPSのAI性能を実現したという製品で、EE Times JapanやMONOistでも、「エッジAIをガンガン処理できる!『熱くならないプロセッサ』」「JetsonよりエッジAIに最適」としてその詳細を取り上げました。そして、このRZ/V2Hと同時に発表されたのが、AMATAMA/ユリ電気商会/J-7 SYSTEM WORKSが手掛ける、RZ/V2H搭載の自律型ロボット(AMR/HSR)開発用シングルボードコンピュータ(SBD)です。
このSBCは、その名も(発表当時は)「Kaki Pi(カキパイ)」で、当日開催されたルネサスの記者説明会に参加した村尾記者曰く、SBCが紹介された直後から取材陣はそのネーミングに大いに盛り上がり、「“かきぱい”?え、読み方はかきぴーじゃないんですか!?」と製品そっちのけで(は言い過ぎですが)ワイワイやっていたそうです。そんな話を聞いていたこともあったので、それからわずか約2週間後、まさにその「Kakip(カキピー)」にブランド名を改めていたことに先日遅ればせながら気が付き、筆者は一人で驚いていました。
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