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「CEATEC 2024」15日に開幕 大臣賞はViXion/シャープ/CalTa808社が出展(1/2 ページ)

エレクトロニクスとITに関する総合展示会「CEATEC 2024」が2024年10月15〜18日、幕張メッセで開催される。主催のJEITA(電子情報技術産業協会)は開催に先立って「CEATEC AWARD 2024」の結果を発表した。

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 エレクトロニクスとITに関する総合展示会「CEATEC 2024」が2024年10月15〜18日、幕張メッセで開催される。主催のJEITA(電子情報技術産業協会)は開催に先立つ同月10日の記者会見で、開催概要と「CEATEC AWARD 2024」の結果を発表した。

 CEATEC 2024は「Innovation for All」をテーマに、「General Exhibits」「AI for All」などの5つの展示エリアを設ける。さらに、今回は初の試みとして「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」と併催する(展示エリア詳細については下記リンクも参照)

 出展者数は808社/団体と、前回の「CEATEC 2023」の684社/団体から大きく増やした。新規出展者数は340社/団体と、全体の42%を占める。大学研究機関やスタートアップの出展者数は188社/団体と過去最多だ。海外からは25の国と地域から158社/団体が出展する。来場者数は10万人以上を見込んでいるという。

「CEATEC AWARD」大臣賞はViXion/シャープ/CalTa

 会見ではCEATECに出展される技術/製品/サービスの中から特に優れたものを表彰する恒例企画「CEATEC AWARD 2024」の結果も発表された。

総務大臣賞はViXion
総務大臣賞はViXion[クリックで拡大] 出所:JEITA

 総務大臣賞は、ViXionの「ViXion01S 〜眼のピント調節機能を代替・拡張する次世代アイウェア〜」が受賞した。ViXion01Sはオートフォーカス機能を備えた眼鏡型のデバイスで、見ようとする対象物との距離をセンサーで測定し、距離に応じてレンズ形状を瞬時に変化させて自動でピントを調節できるというもの。もともとHOYAが弱視障害者向けに開発していた技術を転用したものだ。老視や近視、乱視、弱視などの見えにくさの課題を持つ人を対象に、両手がふさがる細かい作業時や近くと遠くを繰り返し見る場合などに適するという。

 「視覚に課題を感じる人にとっても福音となり得るデバイス」(選評)だとされ、近視人口が増大する今後の社会で役立つテクノロジーであることが高く評価された。

経済産業大臣賞はシャープ
経済産業大臣賞はシャープ[クリックで拡大] 出所:JEITA

 経済産業大臣賞は、シャープの「屋外対応 A0サイズ ePoster」が受賞。消費電力0Wで表示保持可能な電子ペーパーディスプレイで、屋外設置に対応した大型品だ。太陽光発電システムを搭載し、LPWA(Low Power Wide Area)無線通信に対応する。外光を反射して表示するため明るい屋外設置と相性が良く、屋外掲示板やバス停の大判ポスターなどへの活用を見込むほか、夜間には照明としての活用も期待できるという。

 太陽光で充電できる点や、フル充電で16時間点灯できる省エネルギー性から、災害時も含め幅広く活用が期待できるとして受賞に至った。複数の自社技術を応用したユニークさも高評価につながったという。

デジタル大臣賞はCalTa
デジタル大臣賞はCalTa[クリックで拡大] 出所:JEITA

 デジタル大臣賞は、CalTa(カルタ)の「デジタルツインソフトウェア【TRANCITY】」が受賞した。動画をWebブラウザ上にアップロードすると3Dデータが生成できるというものだ。生成した3Dデータは寸法情報に加えて位置/時系列情報も有していて、Google 3D Mapをはじめとする複数種類の地図上に実寸大で配置できる。インフラ設備の維持や管理、建設業などでの活用を見込む。

 CalTaはJR東日本スタートアップ、JR東日本コンサルタンツらによる合弁企業だ。インフラ業界の現場のニーズから生まれたソリューションである点と実用性の高さが評価されたという。

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