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村田製作所の24年4〜12月は増収増益、AIサーバ向けMLCC堅調通期予想は据え置き(1/2 ページ)

村田製作所の2024年度第3四半期累計(2024年4〜12月)業績は、売上高が前年同期比6.5%増の1兆3314億8900万円、営業利益は同8.9%増の2341億6100万円、純利益は同15.4%増の2013億2200万円で増収増益だった。AIサーバなどITインフラ投資が拡大する中、コンピュータ向けで主力の積層セラミックコンデンサーなどが好調だった。

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 村田製作所は2025年2月3日、2024年度第3四半期累計(2024年4〜12月)連結業績を発表した。売上高は前年同期比6.5%増の1兆3314億8900万円、営業利益は同8.9%増の2341億6100万円、純利益は同15.4%増の2013億2200万円で増収増益だった。AIサーバなどITインフラ投資が拡大する中、コンピュータ向けで主力の積層セラミックコンデンサー(MLCC)などが好調だった。

 利益についても、製品価格の値下がりや固定費の増加などの減益要因はあったものの、操業度の回復や円安効果などによって増益となった。

AIサーバ向け中心にコンピュータ用途は予想上回る

 業績をセグメント別でみると、「コンデンサー」はMLCCがコンピュータやモビリティ向けで増加し、売上高は前年同期比11.7%増の6304億100万円となった。「インダクター/EMIフィルター」はインダクターがスマートフォン、コンピュータ、モビリティ向けで、EMI除去フィルターはモビリティ向けで増加し、売上高は同12.7%増の1525億4800万円で着地した。

2024年度第3四半期累計のセグメント別売上高
,2024年度第3四半期累計のセグメント別売上高[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 「高周波/通信」は、樹脂多層基板(メトロサーク)や高周波モジュールがスマホ向けで増加したものの、表面波フィルターおよびコネクティビティモジュールがスマホ向けで減少。結果として売上高は前年同期から横ばいの3465億3200万円になった。「エナジー/パワー」はリチウムイオン二次電池がサーバ向けで増加した一方、ゲーム機やパワーツール向けでは減少。電源モジュールも産業機器向けで減少し、売上高は前年同期比7.3%減の1183億7400万円だった。「機能デバイスは」アクチュエータやセンサーがコンピュータ向けで増加し、売上高は同9.7%増の737億3900万円に成長した。

 用途別でみると、特にコンピュータについては、前年同期比43.6%増と好調で、AIサーバを中心に予想を上回る結果となっているという。

2024年度第3四半期累計の用途別売上高
2024年度第3四半期累計の用途別売上高[クリックで拡大] 出所:村田製作所

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