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トランプ政権の100日間 サプライチェーンに吹き荒れた嵐:不確実性が「ニューノーマル」に(1/3 ページ)
ドナルド・トランプ米大統領は、2期目就任後の最初の100日間で、米国の貿易政策の急激かつ劇的な改革を進めた。関税政策の急激な転換によって、複雑に入り組んだエレクトロニクス/半導体サプライチェーンには大きな混乱が巻き起こった。
この記事は、2025年5月19日発行の「EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版2025年5月号」に掲載している記事を転載したものです。
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ドナルド・トランプ米大統領は、2期目就任後の最初の100日間で、米国の貿易政策の急激かつ劇的な改革を進めた。特に、複雑に入り組んだ世界のエレクトロニクス/半導体サプライチェーンには大きな混乱が巻き起こった。
トランプ政権が断固として「アメリカ・ファースト」政策を推進し、多角的な関税戦略を迅速に展開したことで、世界中の企業が不安定/不確定な新時代へと進むことになった。
アメリカ・ファーストを追求するトランプ政権
トランプ大統領は、搾取的かつ取引的に、もはや帝国主義的ともいえる要求を掲げ、従来の世界秩序に対して巨大な拳を振り下ろした。トランプ大統領は「パックス・アメリカーナ(アメリカの平和)」を「アメリカ・ファースト」に置き換えるべく突き進み、世界中がその対応に苦慮するという状況に陥った。
同大統領は就任演説において「われわれはこれ以上、他国に付け込まれるわけにはいかない。トランプ政権は一日も欠かさず、極めてシンプルにアメリカ・ファーストを追求していく」と述べている。
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