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Micronの四半期業績、売上高が過去最高を更新福田昭のストレージ通信(281)(2/3 ページ)

米Micon Technologyの2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)の四半期業績を紹介する。

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HBMを始めとするDRAM製品が好調

 次は事業部門(Business Unit)別の売上高を見ていこう。Micronは「CNBU(Compute and Networking BU)」(コンピューティングとネットワーキング)、「MBU(Mobile BU)」(モバイル)、「SBU(Storage BU)」(ストレージ)、「EBU(Embedded BU)」(組み込み)の4つの事業部門(BU)を備える。

 CNBUは、データセンターとPC、グラフィックス、ネットワークに向けたメモリ製品とメモリモジュール製品を扱う。具体的にはHBM、DDR DRAM、LPDDR DRAM、GDDR DRAMなどで、CXLモジュールとMRDIMMを含む。

 CNBUの2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)の売上高は前四半期(前期)比11%増、前年同期比97%増の50億6900万米ドルである。前四半期に続いて過去最高の売り上げを更新した。全体の売上高に占める割合は54.5%である。HBM製品が前四半期比で50%近い売り上げ増を記録したほか、大容量DRAMと低消費電力DRAMが売り上げを伸ばした。

 MBUは、スマートフォンその他のモバイル機器に向けたメモリ製品とストレージ製品を扱う。具具体的にはLPDDR DRAMとNANDフラッシュメモリ、eMMC、UFSなどである。

 MBUの2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)の売上高は前四半期(前期)比45%増、前年同期比2%減の15億5100万米ドルである。顧客が在庫水準を減らしたことと、DRAM需要の高まりが前期比の売り上げ増に寄与した。

 SBUはデータセンターとPC、民生に向けたSSDとフラッシュストレージを扱う。具体的にはデータセンター向けのエンタープライズSSDとクラウドSSD、エンタープライズ向けNANDフラッシュメモリ、PC向けのクライアントSSD、民生向けの「Crucial」ブランドSSDなどである。

 SBUの2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)の売上高は前四半期(前期)比4%増、前年同期比7%増の14億5100万米ドルとなった。コンシューマー向け製品の売り上げが伸びた。

 EBUは、自動車、産業、民生の組み込み用メモリとストレージを扱う。具体的にはDRAM単体とDRAMモジュール、NANDフラッシュ単体、マネージドNANDフラッシュ、SSD、NORフラッシュメモリなどである。

 EBUの2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)の売上高は前四半期(前期)比20%増、前年同期比5%減の12億2700万米ドルとなった。

事業部門(BU)別の2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)業績概要
事業部門(BU)別の2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)業績概要[クリックで拡大] 出所:Micron Technology(2025年6月25日に公表された連結決算概要のプレスリリース)

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