「日本は重要市場」 縦型GaNデバイスと最新ADAS技術を披露、オンセミ:車載センサー売上高の20%が日本向け(1/2 ページ)
onsemiはプレス向け説明会を実施し、車載向けイメージセンシング技術の取り組みや日本市場での戦略を紹介した。車載向けイメージセンサーのデモに加え、2025年10月にサンプル提供を開始した縦型窒化ガリウム(GaN)パワーデバイスも披露した。
onsemiは2025年11月、プレス向け説明会を実施し、車載向けイメージセンシング技術の取り組みや日本市場での戦略を紹介。同年10月にサンプル提供を開始した縦型窒化ガリウム(GaN)パワーデバイスも披露した。
車載/産業向け事業は好調 車載センサー売上高の20%は日本向け
2025年第3四半期(7〜9月)のonsemiのグローバルでの売上高は15億5090万米ドルだった。そのうち51%が車載向け、27%が産業向けだ。AIデータセンター向けの売上高は前年同期比で約2倍に成長したという。同社日本法人オンセミの社長を務める林孝浩氏は「売上高の大部分を占める車載向けと産業向けが非常に好調で、安定化の兆しが見えてきている」と説明した。地域別に見るとグローバルの売上高のうち8%が日本向けだ。日本企業が海外で購入した分を含めるとさらに大きい割合になるという。
onsemiは2025年10月、縦型GaNパワーデバイスのサンプル提供を開始した。説明会では林氏がサンプルの実物を手に取り「高速スイッチング/高電圧を実現できる革新的な技術だ。製造においては課題が多くあったが、onsemi独自の技術やアーキテクチャによってサンプル提供に至った。今後も次世代に向けてどんどん開発を進めていく」と紹介した。
onsemiの車載向けイメージセンサーは、2004年に最初の製品を発売し、技術開発を続けてきた。これまでの出荷数は12億個を超える。onsemi ゼネラル・マネージャー 車載センシング部門のGeoff Ballew氏は「日本はonsemiのイメージセンサーにとって重要な市場だ。当社車載向けセンシング事業の売上高の約20%は日本への直接出荷で、過去5年間に1億3000万個以上のイメージセンサーを日本で販売した」と説明した。
日本向けの戦略としては「継続的に技術革新を図り、供給保証に重点を置いた良きサプライヤーであり続ける。日本の自動車メーカーは品質の基準を高く据えている。その考え方を共に進めていきたい」(Ballew氏)とした。
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