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キオクシアの四半期業績、売上高が前期比で4四半期ぶりに増加:福田昭のストレージ通信(298)(1/2 ページ)
今回は、キオクシアホールディングスの2025会計年度(2026年3月期)第2四半期(2025年7月〜9月期)の決算を紹介する。
前年同期比は7%の減収と48%の減益
フラッシュメモリ大手キオクシアの持ち株会社であるキオクシアホールディングスは2025年11月13日に、2025会計年度(2026年3月期)第2四半期(2025年7月〜9月期)の決算を発表した。同期の売上高は前期(前四半期)比30.8%増、前年同期比6.8%減の4483億円である。4四半期ぶりに前期比が増加に転じた。前年同期比は前期に続いて2四半期連続で減少した。
2025会計年度第2四半期(2025年7月〜9月期)の営業利益(Non-GAAPベース)は前期比92.9%増、前年同期比47.6%減の872億円である。売上高営業利益率は19.4%で、前期から6.2ポイント上昇した。
平均販売単価(米ドルベース)は同一製品(like-for-like)で前期比5%前後の上昇、全体では前期比2〜3%前後の低下である。ビット換算の出荷記憶容量は前期比で30%台後半の増加と大きく伸びた。
2025年(暦年)のビット成長率は10%台半ば、2026年(暦年)のビット成長率は10%台後半と予測した。2026年(暦年)は供給ビット数が需要ビット数を満たせず、ビット成長率が伸び悩むことを考慮した。
需要の伸びをけん引するのはAIデータセンター・AIエンタープライズ分野である。成長の柱となるのは、従来型サーバの交換需要の増加、AI推論向けSSDの需要急増、ニアラインHDD供給不足の補完だとみる。
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